社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2009/5/1(金)

 私は今月で,65歳になります。若いころは知ろうともしなかった年金や病気のことが,私たち世代の共通の話題になるから不思議です。懐かしい人に会うのは葬儀の席ばかりで,必然的に命の尊さ,健康のありがたさを考えることになります。
 人は,必ず死にます。どんな死も,それまでその方が生きた証として尊ばれ,惜しまれ,またその方にとっても一定の止むを得ないと思えるものであってほしいと願っています。

 しかし現実はなかなか願い通りにはいきません。日々メディアで報じられる事件−たとえば,群馬の老人施設で10人が火事で死亡した事件,大阪で小4女児が虐待され死体を遺棄された事件,福岡で障害者が死後4ヵ月たったミイラ化した状態で発見された事件等々,ご本人の意思に反して死に至るケースが少なくありません。亡くなられた方々の人生に思いを馳せると同時に,これらは決して対岸の火事ではないと知的障害者通所・入所施設を預かる者として,虐待防止を含めた地域生活の相談支援を仕事とする者として心を痛めております。

 弱い立場の方々が,怒りの叫びを上げることもできず,人知れず命を失うことのないように,私たちに出来ることはないのか,みんなで考えてみましょう。

                        平成21年5月1日 吉尾。




 
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