社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2010/5/11(火)

何も変化のない平穏な生活の日々に見えても、利用者さんやご家族にとってその環境は年々確実に変わってきています。私たち事業団も11年目に入っているのですから、最初からご利用いただいている利用者さんやご家族は当時と比べ11歳、年をとられたことになります。生活介護・施設入所支援の「なごみ」利用者さんの平均年齢は何と43.7歳になりました。還暦を超えた方も4人いらっしゃいます。生活介護事業所「そよかぜ」は30.8歳、就労継続B及び生活介護の多機能型事業所「すまいる」は38.6歳で60歳以上が1人いらっしゃいます。

 知的障害者のこれらの年齢は、ひと昔前では考えにくかった「長寿」傾向にありますが、加齢からくる病気や機能の低下も顕著となっています。加えてお父さんやお母さんは「血圧が高くて」「足腰が痛い」等々健康不安が挨拶代わりになってきました。残念ながら訃報も多くなりました。保護者の方が倒れられると、障害者の生活環境は一変します。

 そんな万が一の時の親御さんの心配・不安を共有・解消する施設として、また利用者さんが自らの意思に基づいて地域生活を送れるよう「なごみ」を創ったはずでした。でも最初からずっと満室利用が続いています。「万が一」に遭遇してしまった「そよかぜ」や「すまいる」の利用者さんも、私たち事業団が24時間施設「なごみ」やケアホーム、グループホームを経営しているにもかかわらず、見知らぬ他市の施設にお世話にならざるを得ないのが実態です。

 経営上は大変でも、私たち事業団こそが、グループホームや短期入所の拡大にチャレンジしていく責務を負っていると考える今日この頃です。

              平成22年5月11日    吉尾。




 
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