社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2010/8/13(金)

 何かおかしいと思うのです。私の頭も猛暑で混乱してうまく整理できませんが、人の命・親子・家族・社会って何なんだろうって考えさせられます。

 今年上半期の児童虐待は、摘発件数も被害児童数も過去最悪だと警察庁は発表しました。「殺人」「傷害致死」「暴行」「保護責任者遺棄」が児童に向けて行われているのです。それも実父母によるものが過半数で、虐待内容では「身体的虐待」「性的虐待」「育児放棄」など。被害児童のうち無抵抗な「1歳未満」が最多とあっては、あまりにひど過ぎます。

 また一方では、「これが長寿国の実像か」と、100歳以上の所在不明者続出のニュース。「大阪の127歳男性は40年以上前に死んでいた」「食事与えず母死なす」「近所の人も何十年も会っていない」「自宅で白骨死体で発見」等々。たとえ年金や公的手当の搾取がなくても、私たちはこんな繋がりの希薄な社会に住んでいたのでしょうか。

 これら子どもや高齢者の悲しい実態の背景には、それぞれの確認を阻む縦割り行政があるのも事実でしょう。基本的には親子・家族の問題といわれるなら、それもそうでしょう。しかし、子どもや高齢者の「命」が危険にさらされそうな現実を前にしたとき、「個人情報やプライバシー保護」の観点を乗り越えてでも介入機関も私たち市民も、何もしないでは済まないのだと思います。

 これといった解決の決め手もなく、帰省ラッシュ・Uターンラッシュが続く。

           平成22年08月13日     吉尾。




 
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