社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2011/2/18(金)

 昨年、障害者郵便制度悪用事件で大阪地検特捜部主任検事による証拠改ざんが報じられたとき、「どうして?」「何のため?誰が得するの」「まさか検事がそんなことするわけない」と私は思っていました。しかし組織ぐるみの改ざんが明らかになり、一貫して無罪を主張してきた厚労省の元局長は無罪を勝ち取りました。弁護団はじめ支援グループの喜びの姿が放映されていました。

 この事件以来、知的障害の私たちの利用者さん、あるいは同じ立場の方が刑事事件に関わった場合、被害者としてであれ加害者と疑われてにせよ、証言は正しく評価されているか、供述調書は正当に作成されているか等、大変疑問を持つようになりました。と言いますのも利用者さんの日々の生活には、逮捕状・黙秘権・供述など無縁で、話題にする必然性もないからです。また警察官も検事、裁判官、弁護士も、知的障害者の障害特性や迎合的性格の有無など、どれだけ理解されているのでしょうか。

 政府は今国会に障害者基本法改正案を提出する予定です。この件の改正案には(1)司法手続きで障害者との適切な意思疎通の手段を確保する(2)関係職員に障害を理解する研修を実施する−が盛込まれると言います。一日も早い成立をと願っていますが、国会は明日のことも分からない状況です。
                   H23.02.18 吉尾。




 
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