社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2011/5/10(火)

 風かおる爽やかな季節となりました。新緑を渡る風は心地よく感じられることと思いますが、花粉症の私にとってこの季節の風は苦手です。
 就任して一カ月、先月は、施設周辺の桜も見事に満開。行き交う人も春を惜しむかのようにカメラを肩に散策を楽しんでいました。その桜も今は目にも鮮やかな新緑となって穏やかな木蔭をつくっています。ゴールデンウィークも終わりこの間、事故もなく事業が円滑に運営されていた報告を受けました。いつもの光景ですが今朝も賑やかに利用者に寄り添う職員の元気な声と明るい笑顔に思わず顔もほころぶ、心の中でありがとうと感謝をしながら見守っているところです。また、この間、関係者をはじめ多くの方々から激励の言葉やご指導をいただきました。事業団が多くの方に支えられ見守られて円滑に運営されていることに改めて気付き、心して利用者の皆さんを支援していくことに意を強くしたところです。
 先月、障害者基本法改正案が国会に提出されました。大きなポイントの一つに「すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現する」と掲げられています。また、国・地方公共団体の責務として、すべての障害者が地域社会で暮らせるようにすること、手話など意思疎通の手段を選択できるようにすること、障害を理由とする差別を禁止し合理的な配慮をすることなどを基本原則に定めています。障害をお持ちの方やご家族の中には、他人とは比べることはできませんが、辛いとか苦しいとか寂しいとか自分の境遇、感情を抱え込み苦しんでしまう方もいます。皆の思いや関係者の多くの声や努力が少しでも法改正につながればと願っています。「子どもの日」にテレビで放映されていましたが、被災地にも元気に鯉のぼりが舞っていました。東日本大震災で犠牲になられた多くの子どもたちへのご供養と子どもへの思いを鯉のぼりに託して天まで届けと願って、見上げる子どもたちや、子どもを震災で亡くされた方々の顔を見て思わず涙がでてしまいます。もうすぐ震災から二カ月になる被災地の障害福祉施設も多くが流出、全半壊となり甚大な被害を受けました。当然、利用者の生活に大きな支障が出ています。全国の障害者団体が被害を受けた通所や入所施設、障害者とその家族を支援するため職員の派遣を行っています。調布市社会福祉事業団も関係機関からの要請を受け事業団職員が宮城県米山町の知的障害者利用施設「はんとく苑」を拠点に施設利用者の生活を支援していきます。いま、多くの職員が被災地でのボランティア活動に行きたいと願っている、事情で行けない仲間達の思いを一緒に施設利用者の支援活動を期待しています。被災地での支援はもちろんのこと、現地に行けなくてもそれぞれの立場でいろいろな形で支援の輪を広げ、みんなで支え合って一人ひとりが思いやりの心を深め、少しでも笑顔が被災地に戻ってくれれば…。

       平成23年5月10日
                                   中根 義雄




 
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