社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2011/11/1(火)

 先月は施設周辺の何本かの桜が季節外れの花を咲かせていましたが、街路の銀杏も少しずつ黄金色に変わってきました。何気ない風景からも季節の歩みが感じられます。
 この季節になると東北地方で暮らす人々にとって春の花見と同様に欠かせない行事が芋煮会です。シーズンに入るとスーパーやコンビニの店頭には薪がうずたかく積まれ、他の地域から来た方は冬の暖房用と勘違いするそうです。店内には具材はもちろんのこと、芋煮に必要な鍋等の様々な道具が所狭しと並べられ、店によっては用具や食材をそろえ配達するサービスもしています。芋煮会は家族や親しい友人同士また、地域、学校、職場などのグループの交流や懇親を深める大切な行事で、晴れた休日にはあちらこちらの河原にたくさんの人々が集い、里芋やキノコ、野菜などを煮た大きな鍋を賑やかに囲む年中行事のひとつになっています。今年は東日本大震災、原発事故によって地域社会が突然に崩壊し未だ仮設住宅に避難して不自由な生活を余儀なくされている方も多くいらっしゃいます。
 こんな時期だからこそ、避難生活のストレスなどを和らげ人間関係など横のつながりを深める芋煮会が開かれ、一日も早い復興に向けた前向きな気持ちが醸成され、例年どおり秋晴れの空の下、仲間の皆さんと笑顔で楽しく芋煮鍋を囲める日がくればと望むものです。
 先月はすずかけフエスタ2011が秋晴れの中開催されました。長年、理事長として事業団の発展にご尽力いただきました吉尾前理事長と事業団運営にご理解ご協力をいただきました大槻監事を表彰させていただきました。両氏には感謝を申し上げながらこれからも事業団発展のためにご指導をお願いいたしました。
 今年から、事業団では人材育成と定着促進をねらいとしたOJT研修に取り組んでいます。先日、研修報告を受け、新人あるいは異動により配属されたばかりの職場で、不安や職場での悩みなど年代層別にいろいろ課題があると感じました。また、多くの人が高い専門性と知識を有し、専門職としての能力や行動力のある職員としてレベルアップをしていきたいと思っている事が伺えました。日々の環境の中で自分を見つめ利用者の方々と真摯に向き合い良好な関係づくりを行う必要性を感じています。もちろん研修だけで改善されるとは思っていませんが、研修で受けた気付きや知識や技術を磨いていく動機となれば、そこで学びとったことが今後の支援に十分役立つものと思っていますので、今後も職員の経験年数や専門分野別等個々に合った研修など進めていきたいと思っています。
 知的障害者援護施設の利用者の方には会話が成り立たない方、自らの意思を充分に伝えにくい方もいらっしゃいます。利用者の方々に接するとき、その人に合わせた支援を心がけ、きちっと接して利用者が本来持っている力を引き出しながらひとりひとりに寄り添うよう努める事が大切です。すべての職員が自らも磨きあげながら成長し、利用者の皆様にとって日々不安のない生活を送ることができるよう「安心」「安全」「豊かさ」を今後も提供し続けることが重要です。まさに、人材育成がこれからの事業団の盛衰にかかっていると感じています。

         理事長   中根 義雄




 
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