社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2011/12/1(木)

 先日は、錦秋の風景を見逃さないよう近場を散歩しました。近くの丘陵をゆっくり歩き、秋の深まりとともに木々の赤や黄色に色づいた紅葉を楽しむことができました。途中、幼い子どもが田んぼに入って稲刈りの跡の稲株を踏んで遊んでいました。ザクッという感触が面白くて友達と跳んだり走ったりした自分の小さい頃をふと思い出します。仕事を終えて歩く味スタ通りの桜並木もすっかり落葉して街路灯の落とす光と影の風景が、冬の到来を告げ季節の移り変わりを身近に感じられる時であります。
 2011年もあと一月となりました。思いもかけない天災が続いた今年、日本に限らず世界中で地震や洪水などによる大きな自然災害が発生し、甚大な被害を残しました。我が国では東日本大震災と関連する原発事故に始まり、台風、集中豪雨等による災害が中国、近畿、中部地方にも被害をもたらしました。いまも不自由な生活を余儀なくされている被災地の皆様に、その苦しみを安易に慰めることも励ますことも不遜であると感じるほど大きな衝撃を受けた年でもありました。
 これからも、被災された方々が誰ひとり置き去りにされることなく生活を再建し復興できるよう、継続的な支援が求められています。事業団では、被災地支援にも取り組みながら、今年は災害備蓄品の積み増しなど大規模災害への備えも行いました。
 さて、調布市のまちづくりの基本計画である第5次総合計画の策定に向けて、市民会議による取組みや検討の成果をまとめた中間報告が3つの分科会から発表され、調布市が目指すべき将来像などを市民の皆さんと一緒に考えることを目的に意見交換会が開催されました。
 福祉関連では、「互いに認め支え合い、安心していきいきと暮らせるまち」を将来像に掲げた10年後のあるべきまちの姿として「地域福祉・高齢者福祉・障がい者福祉等様々な立場の方へ理解を深め、地域での高齢者・障がい者の見守り・サポートを促すことにより、高齢者・障がい者が孤立せずに、活き活きとした生活を送ることができるまちづくりを目指します」とあります。
 事業団の「障害者地域生活・就労支援センターちょうふだぞう」では、民間企業での職場体験以外に調布市公共施設管理公社から公的施設の就労職場体験として清掃業務を受託しました。就職を希望する障がい者の方を対象に、清掃業務をとおして挨拶や所作等ビジネスマナーや報告、連絡、相談といった業務を行う上で必須の基本的な習慣等を身につけることを目指し、菊野台地域福祉センターで床清掃、窓ふき等9日間の実習を行いました。実習生からは「働くことのイメージができた」「きれいになり嬉しかった」「就労できるよう頑張りたい」等々前向き感想が多く、施設を利用している市民の皆さんが実習生に対し温かな眼差しやお声をかけていただいたことなど、周囲の方の理解等環境としては非常に恵まれた実習となったことに感謝申し上げます。
 障がいをお持ちの方も高齢の方も多くの市民の方と地域で交流できる機会となればと思っています。調布市とも協力し、経営理念であります「すべての利用者が人として人らしく尊ばれ、自らの意思に基づいた生活を地域社会で営むことができるよう」しっかりと支援して参ります。

         理事長   中根 義雄




 
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