社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2012/2/1(水)

 今日から2月です。季語の上では“春”ですが、衣をさらに羽織る月ということで「衣更着(如月)」と言います。1月21日は大寒でした。その前後30日間は「寒の内」と言って、一年の内でもっとも気温が低い寒い時期です。23日には雪が降り一週間過ぎても日陰には雪が残っています。まだまだ寒い厳しい日が続きます。
 2月3日の節分の日が近づき、寺院や神社では境内で豆まきも行われます。私が小さい頃、節分の時は近くの神社やお寺を駆け回って何度も行われる豆まきに大忙しでした。当時は小遣いが一日5円の時代、豆と一緒に撒かれる小さな袋(5円玉)を目指し必死になって袋を拾い、いくつ集まったと友達と見せ合ったものです。冬から春へと季節の移り変わる時季の催事の思い出です。
 今年は強い寒波で各地に大雪が降り被害が出ています。東日本大震災、原発事故による被災地は、早くも来月で震災から一年目を迎えます。家族の尊い命を奪い、思い出の残る我が家を失い未だに仮設住宅で耐えておられる被災地の方々はいま再興、復興への対応に望みをかけておられます。遅々として進まない現状に追い打ちをかけるような厳しい寒さを凌ぎ是非頑張って頂きたい、私たちも一人ひとりが被災地に心を寄せて支援を行い一刻も早い復興をと日々願っております。

 先月13日デイセンター「まなびや」で新成人を祝う会が開かれました。
 今年は「まなびや」の利用者のKさんが成人を迎えられるとのことで、ご両親、祖母もご一緒にご出席下さいました。利用者、ご家族、職員の皆さんが温かく見守り皆でお祝いをしようという心のこもった気持ちが「まなびや」の中に満ち溢れた祝う会でした。
 ご本人にもご家族にとってもこの20年の年月はとても長く、厳しい道のりであったことは想像できます。障がいを乗り越え、苦難を共にしながらしっかり支えてこられたご家族の深い愛情と慈しみのなかで成人を迎えられました。祖父の形見の羽織袴を着て少し緊張気味でしたが、非常に凛々しく立派なお姿で車いすに座っているKさんでした。この間ただひたすらにわが子の幸せを願うご両親の気持ちから、子どもとともに生き、子から学び寄り添い、ご両親も精神的に強く成長される様子が感じられました。いろいろお話を伺うと仕事の関係から家族そろって米国で生活されたのが長かったそうです、福祉について米国と比較した印象をお話しされていましたが、日本の福祉も充実してきていて負けていないと感じたとお話しされていました。傍らで孫の紅潮した顔を見ながら涙している祖母のご様子が印象的でした。ご家族の皆様にも感謝を申し上げ心よりお祝い申し上げました。
 「まなびや」が大切にしている理念の一つであります「ご利用者の皆様の一人ひとりの個性と人格を尊重して」を念頭に、ご利用者の皆様には日々健康で元気に明るく生活が営め、生きる喜び、希望を持ち夢を実現するために、しっかりと支援して参ります。

 調布市議会第一回定例会が今月29日から開かれます。24年度の予算の審議もされる大事な議会です。関係市や各団体とも連携、協働をさらに強めながら、事業団の使命を果たしていく必要があります。経済状況を反映して厳しい予算編成となるようですが、事業団の基本方針を踏まえつつ、利用者の皆様が質の高いサービスを安心して受けることができ、そして効率的な施設運営ができるよう努力を続けて参ります。
 東京も寒気の影響で厳しい冷え込みが毎日続いています、各施設でも、インフルエンザ予防対策に努めておりますがより一層の注意が必要となっています。利用者、職員の皆さんには健康管理に十分注意をお願いして、この寒い時期を乗り越えて暖かい春を迎えましょう。


                       理事長   中根 義雄




 
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