社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2012/7/2(月)

 6月9日に梅雨入りしてから台風や集中豪雨で先月は日本各地に甚大な被害をもたらしました。不安定な気候のなか、今年も本格的な暑い夏がやってきます。
 梅雨の晴れ間に家の近所を歩いていると、散歩道にはいろいろな花が咲いています。私が好きなもじずり草や河原なでしこもこの時期に咲いていますが、近くの多摩川の土手や河原などでは余り見なくなってきました。見慣れた紫陽花もそろそろ見ごろが終わりムクゲなどの花が咲き始め、初めて見る名前のわからない木々や草花が庭先や玄関先にきれいに手入れされ、道端や空き地に何気なく咲く花が季節を教えてくれています。
 東日本大震災の被災地も梅雨の季節、皆さんいろいろご苦労されているかと思います。復旧、復興が進み少しでも早く元の地へ戻れると期待をしながら一年が過ぎてしまいました。夢と希望を持って前向きに頑張ってきた方々が殆どではなかったのでしょうか、復興支援にボランティアその他で係わっている方々も進まぬ復旧、復興への苛立ちはかなりあるのでしょうが、被災者の方が一番強く感じているかと思い胸が痛みます。遠く離れた東京では何ができるか無力感に苛まれています。また、前を向いて自力で頑張る東北の皆さんの粘り強い活動のもとになる力には本当に驚かされます。まだまだ先が見えない部分もありますが、私達の日常生活の中で少しでも被災地の方々の助けになることを心がけていきたいと思っています。
 障害者自立支援法に代わる障害者総合支援法が6月20日に成立いたしました。この法律では、基本理念に「共生社会の実現」を盛り込み、障害福祉サービスの対象者の拡大、「障害者支援区分」の見直しと、法施行後1年後を目途にグループホーム・ケアホームの一本化について見直すとされ、また、3年後には支給決定のあり方や就労支援のあり方、意思疎通に支障がある障がい者への支援のあり方等について見直しが行われます。いろいろな課題は残りますが平成25年4月1日より施行されることが決定いたしました。
 大きな制度改正と修正がこのところ毎年続いています。その準備期間は短く新しい制度の説明や切り替えで現場は混乱するときもあります。利用者の方、ご家族の不安は勿論のこと、施設を運営している立場からも、今回の法改正の意義である、地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講ずるためと認識し、障がい者の自立に何が必要なのか問題を提起していかなければなりません。
 障がいをお持ちの方が人として人らしく生きがいを持って生活していくことを求めることは特別なことではなく、ノーマライゼーション等の理念や実践からも障がいをお持ちの方も地域での生活が基本となっています。地域社会で生活できることを自立と考えたとき、生活をしていくための居住場所の確保、所得保障、身近な相談サービスなど、様々な援助、支援施策を受け、地域社会で受け容れられ初めて自立と云えます。社会福祉事業団も経営理念を基本に利用者の皆さんに寄り添い、自らの意思に基づいた生活を地域社会で営むことができるよう支援してまいります。
 6月29日、なごみの利用者の日帰り旅行に同行しました。なごみでは、365日24時間の支援が行われていますが、毎年、社会体験を目的とした日帰り旅行を5グループに分けて実施しています。八景島シーパラダイスや石和へのさくらんぼ狩りと温泉、横浜中華街の肉まんづくり等の体験と、趣向を凝らした体験ツアーが企画されました。昨年はさくらんぼ狩りと温泉に同行しましたので今年は横浜中華街の肉まんづくり&餃子づくりに同行しました。
 肉まん&餃子づくりは既に皮と具のあんはそれぞれ用意ができていて、具を包む事をすれば出来上がることになります。利用者の皆さんは、悪戦苦闘しながら様々な形の肉まんと餃子を完成させました。いろいろな形の肉まんと餃子の出来栄えは個性豊かで他の料理と一緒に大変美味しくいただきました。はじめての経験に加え、作り上げたという達成感もあり、笑顔や明るい声で盛り上がり有意義な1日となりました。

               理事長  中根 義雄




 
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