社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2012/10/1(月)

 昨夜の強い台風17号の影響で猛烈な風と雨で大荒れの天気から一転、今朝は何事もなかったような爽やかな澄みきった青空の快晴ですが日中は暑くなりそうです。季節も一カ月ぐらいずれてきたような感じですがもう秋ですね!雨もあまり降らなかった暑かった日もようやく通り過ぎ、9月の中旬頃から一雨ごとに秋を連れてきてくれました。お彼岸過ぎからは気温の変化も激しく、朝と晩は少し涼しくなり肌寒く感じる時もありましたが、なごみの前にある畑の作物の葉も猛暑をしのぎ少しずつ元気を取り戻してきました。さつまいも、長ネギ等収穫が楽しみです。
 私の家の近くの多摩川のすぐ上流は浅川と程久保川の三本の川が合流しています。その合流地点には長年、堆積した土砂、砂利で大きな三角州ができています。年月が経ち、上流から流れて根付いたヤナギやこならなどの木も育ち、草木が生い茂り野鳥の小さな楽園になっています。季節によって鶯やキジの鳴き声が聞こえます。その浅川と程久保川が合流する手前に、人工的に小川を作り、魚や昆虫、植物が生息しやすいように程久保川の小さな静水域「ワンド」があります。市民グループが行政に働きかけ十数年前に整備されたそうです。年月が経ちアシやススキやいろいろな植物が生い茂り、止水や流れが穏やかな場所となり魚類や水生昆虫、野鳥には格好の生息・生育環境となっていて、程久保川で見るカワセミの生息地でもありました。人工的に手を加えながら水辺を形成した周辺は自然の姿を戻してきていました・・・。その場所の一角に数年前から秋になるとコスモスがいっぱい咲きはじめ、土手の遊歩道を散歩する人たちの目を楽しませてくれています。近くにお住まいの方が、時間をかけ整地をしてコスモスを育てたようです。思いがけない場所に群生となって咲きますので、この頃は、結構遠い所からもコスモス目当てに散策に来る方が増えてカメラに納めています。ワンドと知らずに荒れ地が見苦しいと考えたのか、それとも散歩する方の目を楽しませようと善意でしてくれたのか、自然環境をどう捉えるか難しい問題です。9月の中頃からコスモスは見事に咲き始め、今を盛りに綺麗に咲いています。 が・・・少しずつ河原にも広がっていくようです・・・。

 福島県の南相馬市の沿岸部の井田川地区は、東日本大震災の津波と福島第1原発事故の被害に遭いました。震災前のこの地域は、秋には黄金色の田園風景を醸し出した豊かな稲作文化を残す穀倉地帯が広がっていました。 天候に左右されたり冷害による被害を受けたり、その生産は常に不安定でしたが、長い間、先人が苦労しながら品質改良や栽培方法など多くの技術革新を行ってきて、安定した米作りができるようになりました。福島に限らず東日本の被災地域の多くが津波の被害を受けた水田から、がれきを撤去し塩分を除くのには相当の労力と時間がかかることが予測されていました。しかも、放射能汚染までもが顕在化して、どれをとっても長期的な取り組みが避けられません。井田川地区の穀倉地帯は海抜ゼロメートル、家の屋根を津波が越え、波が引いた後は家が無くなっていた・・・、福島第1原発事故と津波の猛威を目の当たりにした人たちは、ここで米づくりをやろうと思えないと話しています。ほぼ全域が災害危険区域になることから住宅建設はできなくなります。避難した人たちから、もう町には戻れない、他地域で生活して仕事を探すしかないという声が出ています・・・。被災してなお困難な状況におかれている農家の方々の農業に対する再開意欲を削がない復興を望むものです。

 なごみの地域交流室から音楽が聴こえてきます。音楽療法のセラピストの指導で音楽療法を集団と個別の2種類のメニューを用意して、利用者の方の個々の状況に合わせて取り組んでいます。先生のピアノの音に合わせて、タンバリン、カスタネット、ドラムなどの打楽器を鳴らしリズムをとっています。集団でお互いに共同してリズムを合わせての練習です。私たちは音楽に感動したり、音に対する違和感を覚えたりといろいろ反応します。音楽療法は、その音楽に対するいろいろな反応を利用して、利用者の方の身体的、心理的障害が少しでも和らぐことを目的に行っています。音楽を聴いたり歌ったり楽器を演奏することによって、利用者の方の中には気分が良くなったりして感情表現が豊かになります。
 利用者の皆さんに対する支援も個人差があり、集団指導の難しさもあるようです。担当の指導者もいろいろ工夫しながら、利用者の皆さんが楽しくレクリエーション的な気持ちで負担の少ない音楽活動を心がけてくださるので、思いがけない行動をする利用者の方に、職員も驚きの中にも新たな発見もあり、日常の様々な支援活動に活かされることもあります。こうして音楽を通して、演奏できる楽しみとお互いのコミュニケーションや人間関係のルールやマナーを習得し、人々とのふれあいかかわり合いや地域社会のなかで協調していくことに少しずつ慣れていければと望んでいます。10月6日(土)に開催されるすずかけフェスタは、利用者の皆様が地域の皆様や関係者の方々とのふれあい、交流の中でお互いに理解し合い、障害者施設への理解促進を図ることを目的に行っています。利用者の皆さんの日頃の音楽活動等の成果もご披露してくれます。皆さんも是非ご来場いただきフラダンス、サンバ、和太鼓等を楽しみながら利用者の皆さんの演奏を聴きませんか、楽しみにお待ちしております。

         理事長      中根 義雄




 
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