社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2013/2/1(金)

 寒い日が続いています。先月降った雪がまだ援護施設なごみの玄関横に残っています。昨年は大寒が過ぎた1月23日に東京で雪が降りました。今年は先月の成人の日(14日)に初雪が降り、空も鉄道も道路も大混乱となり、成人式に出席する振り袖やスーツ姿の新成人の皆さんには大変な雪の中での成人式でした。
 毎朝、7時を過ぎる頃から通学路になっている家の前を小学生や中学生が賑やかに元気な声を出しながら登校していくのが窓越しに見えます。この時期、子どもの元気な声を聞きながら外を眺めていると、狭い庭先にいろいろな野鳥達がやってきます。餌が少なくなる冬のシーズンに必ず来る、目の周りが白い緑色のメジロ、栗色した翼のツグミ、スズメ、尾が長いヒヨドリがギャーとかギーと鳴いたり、たまにくるモズ等々。鳥たちは、一旦、冬枯れしたしだれ桜にとまり、それから、南天、千両、万両、錦木等々、赤い実をつけている木に降りていきます。小鳥は細かい動きをして落ち着きがありませんが、しぐさはそれぞれ特徴があるようで観察していても楽しいし、可愛いです。もう少し経つとウグイスが庭木の木蔭でチャッチャッと笹鳴きをしながら訪れます。いろいろな種類の鳥が来るのを楽しみにしています。赤い実をつけていた植木もいつの間にか、万両の実(実が垂れさがり大きいので食べづらいそうです)が少し残っているだけで殆ど鳥に食べられていました。しだれ桜のつぼみもまだまだ小さく固い状態ですが、温かい日が続けば少しずつ膨らんで着実に春は訪れます。ウグイスがチャッチャッからホーホケキョと鳴く早春の訪れも間近、立春になり待ち遠しかった春もすぐそこに来ています。かたいつぼみのしだれ桜の枝も春待ちをしています。
 事業団のデイセンター「まなびや」では、毎年、成人を迎えられた利用者の方に、まなびや利用者、ご家族、職員一同で「新成人を祝う会」を開催しています。
 24年度はおひとりの方が成人を迎えられました。1月11日(金)まなびやで開かれた新成人を祝う会では、お祝いの言葉、アルバム、花束贈呈、茶話会そして、生い立ちの記録やまなびやでの活動記録等の写真をパネルにして紹介していただきました。ご本人もべレー帽を被り素敵な洋服を着て澄まし顔で車いすに座っています。お母さんからは、この20年間の生い立ちをお話し下さいました。「事前に、まなびやから写真をアルバムにするので、成長の記録となるような写真を用意して下さいとのことでしたので、アルバムの一枚一枚の写真を見ながら選んでいるとき、その時々のいろいろな出来事を思い出し涙がこみ上げてきました。人には言えない沢山の出来事、辛い出来事もありました。多くのことを乗り越え頑張れたのは、疲れたり落ち込んでいても、笑顔で迎えてくれる我が子の喜びの姿に勇気が湧き、その笑顔が私を癒し、そして支えてもくれました。頑張ろうという気持ちになれました。この子とこれからも二人三脚でいくと自分で決心をしたとき、この子が楽しいことを経験することによって、自分の好きな世界を見つけ広げていくことができるものと考え、共通の趣味を見出して親子で楽しく生活して、豊かな経験をつくってやることが大事だと思いました。音楽に興味を示し、体を揺らしてほほ笑む姿を見て、二人で音楽を聴くこと歌うことを一緒にやっていこうと思いました。」と語られました。今は軽快なKポップをふたりで楽しんでいるそうです。「周りの方からは、少しは子離れ、親離れをしたらと言われますが、この子とこれからも二人三脚でいきたいです。いきます。」と、はっきりとおっしゃった言葉が印象的でした。お母様が、ただひたすら子どもに寄り添い、慈しみと深い愛情を注いでいることが感じとれます。大きな成人式には障害をお持ちの方々はなかなか出席することが難しい方も多いです。まなびやの成人式は小さいですが、利用者と保護者の皆さん職員がつくりあげた温かい心のこもった楽しい祝う会です。
 ご家族の皆様にも感謝を申し上げ心よりお祝い申し上げ、二人三脚で進む素晴らしい親子に幸多く、日々がより輝いたものになりますように・・・。

 先月1月17日は6434人の方が犠牲となった阪神大震災の発生から18年が経過しました。神戸市では昨年、震災後に転入してきた震災を知らない市民の方が人口の4割を超えました。街並みも震災当時の傷痕や面影もほとんど見られなくなり震災の風化も懸念されています。家を失った方々が移り住んだ災害復興公営住宅や自治体が民間等から借りている復興住宅では、独り暮らしの高齢者等入居者の高齢化が進み、高齢者を中心に孤独死も昨年一年間で61人となっています。一方、東日本大震災からもうすぐ2年が経過します。先月開催された「社会福祉施設における防災・危機管理のあり方講習会」での岩手県、宮城県の福祉施設に従事した職員の報告(体験談)にもありましたが、福祉に携わる関係者は使命感に燃えながら無我夢中でケアや被災者支援等に邁進してきたが、震災の被災者でもある職員自身が疲弊してきているのも現状です。この未曾有の大災害の復旧・復興には相当の時間がかかることは認識しています。中長期的な視点でのバックアップが必要、何処にでも起こりえる大災害に備え、様々な関係機関、福祉団体が一致協力して、オール・ジャパンで相互に支援する体制を構築することが大切であると報告されていました。

 各地でインフルエンザが流行っています。利用者や職員の中にもぽつぽつ感染の報告があります。寒さも続き、体調を崩しやすい利用者の方もいます、各施設内では利用者、職員ともに健康管理、予防対策に気を配りながら元気に明るく活動をしています。

      理事長     中根 義雄





 
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