社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2013/4/1(月)

 まずは皆様にご報告してお詫びを申し上げなければいけません。3月11日に事業団知的障害者通所施設内で、職員が利用者を平手打ちしてしまうという虐待が発生してしまいました。さいわいにして、利用者の方に怪我を負わせるような事態とはなりませんでしたが、自己表現がなかなか難しい利用者にとっては、たとえ一時的に混乱した利用者からたたかれ続けたとはいえ支援を受けるべき職員からの暴力行為はあってはならないことです。
 昨年10月に施行された「障害者虐待防止法」では、当然のことながら平手打ちは身体的虐待と位置付けられています。本件も虐待防止法に規定されている通報義務に基づき、速やかに、市の虐待防止センター(調布市障害福祉課)に通報・届出の手続きを取ったところです。また、利用者の家族会でも経緯をご報告し、ご本人やご家族に心からお詫びを申し上げたところです。
 障がい者の自立及び社会参加にとって、虐待は障害者の尊厳をそこなうものであり、不可抗力によるもの以外その虐待行為を正当化する理由になり得ません。我々も支援技術を高めるとともに、意識の向上を図り虐待を防止することが極めて重要です。
 今回の事件は、一歩間違えば利用者やご家族の皆さまからの信頼を失い、法人の社会的な信用が低下する事態を招きかねませんでした。障害をお持ちの方々のセーフティネットとしての役割を果たしてきました事業団にとって、今回の出来事を重く受け止め、再発防止のため、全職員に向けて注意喚起を行うとともに、1月に立ち上げた「虐待防止委員会」には外部委員の参加を求め、今回の振り返りと検証を行います。
 あらためて利用者、ご家族の皆さま、市、関係機関に心からお詫びを申し上げます。

 3月26日に開催されました評議員会理事会では、組織規則・就業規則の一部改正、24年度第3次補正予算、25年度の事業計画、当初予算が承認されました。併せて今回の虐待の経緯をご報告しお詫びを申し上げました。
 事業団の25年度の総予算は15億3千3百万円余となり前年度より1億百万円余の増額となりました。今年度の特徴といたしましては、ここ数年の重点課題として取り組んできましたグループホームの開設が事業団の自主事業として2か所予定されています。また、調布市の補助を受けながら、26年度開設に向けて重度重複障害者ケアホームの建設に着手いたします。障害をお持ちの方が住み慣れた地域で暮らしていけるよう、グループホームの円滑な運営が求められており、地域生活サポートセンターの組織改編を行い、支援体制の充実を図り組織的な体制を強化していきます。
 今年度も事業団は地域の福祉の中核として、引き続き調布市・三鷹市・府中市、関係機関、地域の皆さま、そして、利用者とご家族の皆さま等々、多くの方々のご理解とお力添えを賜りながら、円滑に運営して参りたいと存じます宜しくお願い申し上げます。

 4月1日から「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援する法律」(障害者総合支援法)が施行され、新たな法律のもと障害をお持ちの方が、地域社会における日常生活、社会生活のサポートが充実され、共生の実現に向けて、障害者福祉サービスの充実等の期待が寄せられています。

 今年の冬はたびたび強い寒波に見舞われ、全国的に平年よりも気温が低かった。この冬らしい冷え込みによって、桜の芽は休眠状態から覚め、観測史上2番目に早い桜の開花でした。東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市も朝晩の寒さが残るもののすっかり春らしい陽気になってきて、この地方も例年より少し早い桜の開花が予想されています。
 「桜ライン311」の桜の開花ももうすぐでしょうか。この桜は2011年3月11日、東日本大震災が発生し、その時の津波の到達点(陸前高田市内約170km)を10mおきに桜の樹を植樹して、到達ラインにそって桜並木をつくり、津波の恐れがあるときにはその桜並木より上に避難するよう、後世に伝えるため植樹しているものです。地震の大きさによっては防波堤にも限界があり、過去にあった大津波の教訓を活かせなかった悔しさと津波によって奪われた尊い命を無駄にしないためにも、犠牲を少しでも減らそうとの思いを同じくする人たちが集まり、NPO法人「桜ライン311」を立ち上げ、陸前高田市内に桜の木を毎年継続して植樹しています。今年も3月の始めから134本の桜が、全国より300名を超える多くのボランティアの皆様の参加により植樹されました。現在までの「桜ライン311」としての植樹本数は520本を超えているそうです。昨年は全体の半分しかつぼみをつけなかった樹も今年は満開の桜が期待できるとの事、東日本大震災を風化させないためにも被災地の方々、ボランティア皆様のご苦労、ご努力を絶対忘れてはいけないと感じています。
 事業団の施設周辺の桜も3月17日に開花し始めました。昨年は、寒気の影響で開花が遅れ4月6日あたりが満開でしたが、今年は春分の日あたりから結構長く、月末まで見頃と思っていましたが、今日4月1日でも、味スタ通りや事業団周辺の桜は、まだ見頃がつづいていますが、そろそろ終わりの時を迎えているのでしょうか、桜の花吹雪が舞っていて、足下に落ちた花びらも風に舞って踊っているようで、散りゆく桜吹雪が美しいです・・・。
 
                          理事長 中根 義雄




 
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