社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2014/1/6(月)

平成26年 新年を迎えて

 新年あけましておめでとうございます。皆様方には、お健やかに新年をお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。
 また、平素から、事業団への格別のご理解とご協力を賜り、心から厚くお礼申し上げます。本年も引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 此の年末年始は大型の連休となりましたが、入所施設のなごみとグループホーム・ケアホームは通常通り運営を行いました。入所施設の利用者の皆さんの中には、様々な事情で帰宅できない方も年々増えてきています。施設で年末年始を過ごす方が少しでも家庭の雰囲気を味わっていただくため、年越しそばやお雑煮などを用意するなど、皆さんがゆっくりと落ち着いて施設で過ごせるような取り組みをいろいろ工夫いたしました。今日、6日には一時帰宅されていた利用者の皆さんも殆ど戻ってきています。多少、寂しい思いをしていた方も皆さんが揃い、笑い声や笑顔が戻って賑やかになってきたようです。
 なごみのショートスティでは、利用を希望する方も多くほぼ満室の状態でした。年々、利用者の方が増えていく傾向のようです。
 事業団の各施設もこれから楽しみなイベントが企画されています。今日(6日)、すこやかでは乳児交流事業「コロコロパンダ」が実施されていました。生後3カ月以上の乳児とその保護者の方を対象に、親子遊びや参加している方々の交流を目的に行われています。皆さん楽しそうに笑顔で参加されていました。まなびやでは、今年、三人の利用者の方が成人を迎えますので、「新成人を祝う会」を開催し、利用者の皆さんの新たな門出を祝います。なごみでは「しんねんをいわうかい」で餅つきや太鼓の演奏などが行われます。他の各施設もいろいろと楽しみなイベントが予定され、新年のスタートが始まっていきます。

 昨年は、経済状況も多少上向いているといわれていましたが余り実感はなく、依然として楽観視できる状況ではなく厳しい環境下にあります。消費税問題や経済対策、外交、領土・防衛問題等々の議論に加え、ホテル、レストランでは食品偽装もあり、私たちの生活に直接関わる重要な課題等もありました。一方、異常気象なのか台風が非常に多かったようです。10月15日には、台風26号による、伊豆大島の元町地区に大規模な土石流が発生し、多くの方々が犠牲になりました。テレビ等で放映された被害の状況は大変痛ましく胸がつまる思いでした。亡くなられた方々に対し、心より哀悼の意を表し、被災された方々にお見舞い申し上げます。一日も早い復旧、復興を願っています。

 明るい話題では、富士山が世界遺産に登録され、スポーツでは54年ぶりに東京で開催されました「スポーツ祭東京2013 第68回国民体育大会、第13回全国障害者スポーツ大会」のメイン会場となった味の素スタジアムでは、選手の活躍する姿を見て、私たちは元気と勇気そして感動をもらいました。また、2020年夏季オリンピック、パラリンピック東京の開催決定に日本中が歓喜に沸いたのは記憶に新しいところです。

 東日本大震災の被災地に岩手県大船渡市の三陸町吉浜(よしはま)本郷という地区があります。岩手県、宮城県の三陸地方はこれまでも数十年ごとに大津波の被害を受けてきました。この地区は明治29年の三陸大津波で壊滅的な被害を受けました。低地に建っていた家屋は一戸を残しすべて流失、人口の88%の方が亡くなる等被害は惨状を極めました。明治の津波後、村の指導者が中心になって、それまで住んでいた海辺の低地(海抜1〜6m)を離れて山麓に近い高台(海抜6〜20m以上)に全集落が移り住み、更に昭和8年三陸地震の大津波で被害を受けた地域を高台に移す等して、元の居住地はすべて耕地等にするなど集落の姿は一変させました。漁師の中には「漁に不便」等と浜近くに戻る方もいましたが、当時の吉浜本郷地区の漁師は海まで1〜2kmの道を長さ約5mの竿をかついでアワビ漁に通っていました。他の町が大きな高い防潮堤等で津波に対する防災対策を行ったのに対し、吉浜本郷地区は、防ぎきれない大津波を前提として、高台移転にこだわり過去の津波による被害を教訓に低地に家が建つことはありませんでした。今回の東日本大震災による津波では、高さ17mの津波が防潮堤(7m)を超えて、浜から1km付近まで駆け上がったものの、低地にいた方が1名亡くなられ、住宅被災も2戸で、関係者の間では「吉浜の奇跡」といわれています。この地区では、多くの方が避難すべき場所に生活の拠点を置く事により過去の経験を大切にして、この地区の人達の命が守られました。

 理事長を務めて3度目の新年を迎えました、此の年末年始は暦の関係で大型連休となりましたが、各施設とも大きな事故もなく無事新年を迎えることができました。職員の皆さんが、事業団職員としての重責を常に認識し利用者の皆さんと向き合って支援していただいていることに感謝をしています。

 本年も、調布市の障害者福祉、子育て支援の中核として、事業団の経営理念を職員一人ひとりが念頭に置き、利用者の皆さまや関係者の方々に信頼される法人として、気を引き締めて社会福祉の向上を目指して参る所存です。利用者の皆さま、ご家族の方々、多くの関係者の方々のご理解、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、新年の挨拶といたします。

               平成26年1月6日 理事長 中根義雄




 
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