社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2014/3/6(木)

 今日、3月3日と明日4日は、深大寺で恒例の「だるま市」が開かれています。
日本三大だるま市(調布市・深大寺、高崎市・少林寺、富士市・毘沙門天)と呼ばれ全国のだるま市でも最も遅いだるま市で江戸時代から続く春の風物詩「春を呼ぶだるま市」といわれ、ふだん静かな境内も参道周辺に達磨屋さんと露天商が並び、賑やかな人出となります。いろいろな顔の大小様々な達磨さんで埋め尽くされ違いを見比べたりするのも楽しみです。深大寺の達磨さんは左目に「阿」願いがかなったら右目に「吽」をいれます。学校、就職などお子さんが無事合格され願いが成就して達磨さんに「阿」、「吽」が入ると良いですね。
 先月は2週続けての週末の大雪の影響で、特に2月14・15日にかけては、関東・甲信地方を中心に各地で記録的な豪雪に見舞われ集落の孤立状態や一部では停電も発生、ライフラインも断ち切られました。列車や車の立ち往生が相次ぎ交通手段もなくなり帰宅困難者多くでて、高速道路や幹線道路には大型トラックも積雪により走行できなくなり、物流関係に大きく影響するなど交通機関の混乱も続きました。元々豪雪地帯でない地域が豪雪に見舞われ、重機での除雪も保有する除雪車が不足していたり、雪で動けなくなった車が除雪の妨げになったりと各地で対応が後手に回ったことも影響し、雪に対する防災の考え方を根底から見直さざるを得ない状況となってしまいました。昨年夏、日本列島は猛暑と度重なる豪雨といった気象に襲われました。高知県四万十市では国内最高気温を記録し、山陰地方では「過去に経験したことのない豪雨」に見舞われ、日本の気候は以前とは大きく変わってしまったようです。過去の経験則が活かしきれない、温暖化の進行による異常気象や今回の豪雪地域でない地域での豪雪なども含めて自然災害は避けられない、こういった事態にどう向き合っていけば良いか様々な対策の検討が重要になってきています。
 3月11日、東日本大震災からもうすぐ4年目に入ろうとしています。あらためて犠牲になられた方々へ哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。宮城県の港町・女川町は豊かな漁場に恵まれ、全国有数のサンマの水揚げ港でした。狭い平地に市街地が集中していたため津波がすべてのものを流してしまいました。「眠れない夜も多かった、未だに夢の中にいるような感覚にとらわれる瞬間がある」女川町長が打ち明けた。人口が約1万人の小さな町でしたが8%以上の町民が犠牲になって命を落とされました。今春には高台への集団移転を行う災害公営住宅200世帯分が完成する事になりました。すべての住民が災害住宅に移転できるのはまだ数年先になり道のりは遠いようですが。漁業の再開にも関係者は「心が折れないよう、まず女川に船を入れよう、水揚げしようという一心だった。」再開に一番必要な巨大な冷蔵庫は欠かせませんでしたが、そこに中東カタールが手を差し伸べて支援してくれました。待望の冷凍・冷蔵施設が完成し、漁業が再開できたと関係者も感謝しています。震災から時間がたてばたつほど傷が癒えたり、何かが減ったり解決したりするのがふつうに思えますが、被災地の方は、未だに復興・復旧が進まず、それに加え難しい問題が次からつぎへと新たに出てきていると話しています。被災地の最前線で、日夜一生懸命働いている方々には本当に頭が下がる思いです。
 目に見える速さでもっともっと復興が進んでいってくれれば・・・。大事な情報が置き去りにされているようだ、現実を見てほしいです「津波の恐ろしさを伝えることは最低限の務めです」「忘れられないためにどうすればいいのか」被災地の方々は声を詰まらせている。東京五輪は復興五輪ともいわれています。6年後、被災地にどんな恩恵があるのか分からない、東京への関心や開発が集中する分、被災地への関心が薄れ復興が遅れるのではと戸惑いを隠せない不安の声も出ています。時間の経過とともに被災された方の意向は変化していきます。自治体担当者も調整に神経をすり減らしご苦労が絶えないかと思いますが、震災復興を忘れないでほしいと思っている被災地の皆さんが笑顔で聖火ランナーを応援できるように被災地の目線に立って人にやさしい震災復興となるよう願っています。
3月のこの時期最大の行事は卒業式です。保育園・幼稚園、小・中・高等学校・専門学校・大学・大学院まで、卒業生は別れや感謝、次の段階に進む夢や決意を在校生や先生、両親に述べます。3月は別れの季節でもあり新たなスタートの季節でもあります。
 子ども発達センター通園事業あゆみでも3月20日卒園式があります。通園事業あゆみでは、発達に何らかの遅れやかたよりがあるお子さんとその家族のために、お子さんが家庭や地域でのびのびと遊び、学び、いきいきと育つことができるよう、子どもの年齢や一人ひとりの特性に応じてグループ指導や個別プログラムを提供します。遊びを通してコミュニュケーション・社会性などの社会的能力・認知能力・運動・活動能力の育ちなど適切な療育と子育て支援をおこなっています。専門的支援を必要とする3〜5歳児の就学前のお子さんが通園していますが、今年度は13人の園児が卒園し、4月から1年生として新たなスタートが始まります。卒園式は在園児みんなが参加しますが総数31名ですので、こぢんまりとした温かみのあるセンター最後の大きな行事です。卒園児は短い期間でありますが、日々の療育を通して個々の心身の発達を育むと同時にのびのびと楽しくセンターで過ごしてきました。当日は、普段と違って緊張した様子で挨拶などきちんと聞いて、長い時間椅子に座っている成長した園児に感動します。卒園おめでとう皆さんの笑顔は私たちを元気にしてくれました。4月から新1年生・・・可愛いでしょうね。
 25年度もあと1カ月となりました。事業団運営も調布市の地域福祉の中核となって政策に連動した様々な事業を安定的に実施するなどして適切に応えてきました。利用者の皆さまやご家族をはじめ関係者の方々のご理解とご協力をいただきながら、引き続き、障害者福祉事業、子育て支援事業を受託して円滑に運営していくため、限られた経営資源を最大限に活用しながら、利用者の皆さまに日々健康で元気に明るく生活が送られるよう質の高いサービスを提供して、事業団の使命を果たしてまいります。皆様のご指導とご理解ご協力を賜れば幸いです宜しくお願い申し上げます。

                        理事長 中根 義雄




 
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