社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2014/4/1(火)

 事業団周辺の桜も先週から咲き始めまして今日は殆どの桜が満開の状況です。日曜日の強い風と雨で桜の花も少しは散ってしまうのではと心配しましたが、咲き始めの花は風雨に負けませんでした。今週後半から下り坂の天気との予報ですが、春の陽気の中での満開の花見が楽しめそうです。
 東日本大震災と福島第一原発事故から3年が過ぎ、春を迎えた被災地では梅、こぶし、もくれんの花が陽光に輝き、桜の木も寒さにじっと耐えていたのでしょうか蕾もふくらみそろそろほころび始めます。例年、東北地方の桜は4月中旬から下旬にかけて開花するようですが、地域によっては入学式・始業式で元気な児童生徒を桜も迎えてくれます。淡い春の訪れでしょうか。
 3年前の東日本大震災は青森県にも大きな被害を及ぼしました。特に、大津波は八戸市の海岸沿いにも押し寄せ甚大な被害を与え、名勝地にも指定された「種差海岸階上岳県立自然公園(八戸市の沿岸12km880ha)」にも、大津波が押し寄せました。ここは恵まれた自然の中で四季を通じて貴重な高山植物や海浜植物が自生する地域として長年保護されてきている地域で、ここのサクラソウは自生地が海岸沿いと全国的にも大変珍しく、自然公園のシンボルとして訪れる皆さん楽しませてくれていました。大津波でサクラソウをはじめ周辺の草木も枯れ絶滅の危機に瀕してしまったことから、「青森県県立名久井農業高等学校」ではサクラソウ保護や塩害花壇の除塩に取組みました。被災者を花で勇気づけるためにも、花を再生することが被災地に笑顔を取り戻す一歩と考え、社会に貢献する農業を学びながら校訓である「緑育心」を体現させた活動を続けているそうです。「津波による種差海岸の被害状況を探る」、「貴重なサクラソウを保護して栽培する」、「被災花壇のより効果的な除塩及び土壌改良技術を考案」、「被災地の花壇再生活動に取り組み花の力で人々の心を支える」を研究の目的として、サクラソウの保護や被災地の除塩活動等の幅広い取組みが認められ、平成24年度に2012日本ストックホルム青少年水大賞を受賞、平成26年2月に第23回地球環境大賞「文部科学大臣賞」の受賞が決定しました。
 この地球環境大賞は、地球温暖化防止など環境活動に熱心に取り組み成果を上げている企業や団体に対し表彰するもので26年4月に東京で授賞式があります。保護活動に取り組んできた生徒たちは、津波を受けたサクラソウが瀕死の状態でありながら再生できたのは、毎年草木が枯れてできた分厚い腐葉土の層が、地下40pにも十分な酸素を残していた事によるものであることを突き止めました。あらためて自然のたくましさを知ることができ、今後も沢山の方の笑顔を取り戻すためチーム一丸となって保護活動に取組んでいきたいたと話しています。サクラソウは咲く時期が早春で、極めて短い期間でしか咲きませんが花は美しく清楚です。雪がとけるころ芽を出し花を咲かせてくれるサクラソウが被災地の方に笑顔を運んでくれています。
 3月25日に事業団評議員会・理事会が開催されました。審議されました案件は、平成25年度補正予算(案)、中長期計画(案)、26年度の事業計画(案)・当初予算(案)の他、事業団組織規則、就業規則、経理規程の改正案等々、審議事項11件とその他、諸規程の改正等8件の報告が行われ、いずれも原案を承認いただきました。
 事業団の平成26年度の総予算額は15億1千4百万円余の予算規模となり前年度より4千4百万円余の増額となりました。平成26年度の特徴は、新たな事業として市の補助を受け竣工いたしました市内で初めてとなる重度重複障害者グループホームを5月に開設いたします。ホームの名称につきましては「グループホームみつばち」とさせていただきました。新たな住まいの場で障がいのある方が、地域で安心して充実した生活を送る事ができるよう支援して参ります。また、平成26年度より新会計基準による経理事務に移行しております。事業団ではその他継続事業も含めて、多様化する障害者福祉、子育て家庭への支援サービスのニーズに応え、利用者の皆さまから信頼され安心して利用できる施設として、利用者に寄り添った支援に取組み、今後も適正な運営管理をして参ります。
 各施設では継続して事業が運営されていますので年度の区切りが見えにくく時間の早さに驚きます。本年度は退職者補充や5月にグループホーム「みつばち」が開設されることから5名の新入職員を採用しました。新入職員には、先輩職員の支援技術の習得や利用者の皆さんの気持ちに寄り添い満足いただけるような職員に育っていって欲しいと思います。事業が増え、働く職員も増え組織も大きくなってきています。事業団が何を目標に何を目的として運営されているか、全職員が目指す方向性の基本は経営理念にあります。本年度も引き続き、事業団は公共性の高い法人として経営理念に沿った、利用者本位の支援にこれからも心を尽くしてまいります。皆様方のご理解ご協力を宜しくお願い申し上げます。

                      理事長 中根義雄




 
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