社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2014/5/1(木)

 5月に入りました。今日は初夏の陽気も感じられ紫外線も真夏のような強さになっています。先月の中旬は、日中の気温はぽかぽか陽気で気持ちがよかったのですが、朝晩は少し冷え込み、特に夕方は気温が下がりぐっと冷え込んで寒暖差が大きい日が続き東京も乾燥注意報が発表されました。
 私は、花粉症によりこの時期は外での運動を控えています。例年、スギ花粉とヒノキ花粉の飛散の割合は7:3程度でスギの方が多いそうですが、今シーズンはスギよりもヒノキの飛散数が多かったので少し辛かったです。5月に入るとスギ、ヒノキの花粉もそろそろ終わり、今度はカモガヤなどイネ科の花粉が飛び始めます。私はこれらの花粉にも反応してしまいますので長期間花粉症の症状が続いてしまいます。
 先日、爽やかな陽気に誘われ久しぶりに自宅近くの百草園の丘陵を散策してきました。四季折々、間近に草花を眺め野鳥の声を聴くなど様々な愉しみ方があり、訪ねるたびに新しい発見があります。一人でゆったりとした時間を過ごすことができるので飽きることがありません。初夏を思わせるような陽光の下、樹間を通して見る空は青く透き通り、柔らかな新緑の木々もしばらく見ない間に緑が深くなっているのがわかります。
 径を歩いていると木漏れ日の小径に爽やかな風が流れ、涼しげな風景に変わり、鳥のさえずりが聞こえてきます。径ですれ違った野鳥に詳しい方が、キビタキやシジュウカラの鳴き声も聞こえますよと教えてくれました。鳴き声で野鳥の判別は難しいですが、私でもわかるウグイスの鳴き声も聴こえ、思わず立ち止まりその鳴き声に聞き入ってしまいました。ウグイスはなかなか姿は見られません。よく枝にとまっている鶯色のメジロと間違えられますがウグイスは茶褐色をしています。姿は見えませんが初夏の時期にはもっときれいに鳴くそうです。木立の中から聞こえてくる野鳥の声につつまれながら、のんびりとひと時を過ごすことができました。
 北海道や東北地方にも本格的な春が来ています。札幌や函館、室蘭では桜が満開を迎え旭川で開花が始まるそうです。秋田県や青森県の桜の名所ではすでに見ごろを迎え、このGWは風に吹かれて桜の花びらが舞う「花吹雪」や水面を花びらが浮かぶ「花いかだ」など情緒ある風景を楽しめるようです。
 東日本大震災で被災した岩手県の三陸鉄道が、不通となっていた北リアス線の小本―田野畑間(10.5キロ)の運航を4月6日に再開しました。前日5日に開通した南リアス線と合わせた全長107.5キロが震災から1123日目に完全復旧し、開業30周年で再出発を果たしました。岩手県沿岸部を走る三陸鉄道は、東日本大震災の津波で線路が5.8キロにわたり流失、駅や橋などを含む被害は北リアス線(宮古―久慈)が70か所、南リアス線(盛―釜石)は247か所。走行中だった両線の各1本はトンネル内などで停止し、乗客、乗員は無事でした。連続テレビ小説「あまちゃん」にも登場した三陸鉄道沿線はドラマの影響もあり観光客も押しよせ、被災した沿線の再興にも効果をもたらしました。
 震災から3年、ようやく再開にこぎつけた三陸鉄道に、地元では「とっても嬉しい。ほんとうに夢のような感じがします。」と喜びの声があがっています。しかし、津波により駅の周りにあった商店街や住宅、医院、学校などはすべて流され更地状態で、多くの住民が今も戻れないまま仮設住宅や他の地域に暮らしています。鉄道が再開しても地元の利用客が以前のように戻ってくるのか、人口減少などでこれからの方が厳しい状況にあるとの声も出ています。今後、地元だけでなく新たな利用客を全国から呼び寄せるいろいろな取り組みに期待も高まります。このGWは賑わうだろうか? 鉄道再開が沿線被災地の活性化につながり復興・復旧の加速になれば・・・。被災地の思いを背負い三陸鉄道は「再出発」しました。
 いま、社会福祉法人のあり方をめぐり、政府の各種会議でも様々な議論、指摘が相次いでいます。高齢化社会に対応するため、企業や法人など多様な運営主体の参入促進を目的として、介護事業や保育事業に民間企業等が参入を認められたことなどにより、社会福祉法人に対する要件や助成についても緩和、撤廃しようとする議論も活発になっています。
 社会福祉法人に対しての意見には、社会貢献を義務化、利益の強制還元、財務諸表の公表を義務化するなどがあります。こういった議論を法人関係者も真摯に受け止め、改めていかなければならない課題もあります。サービス利用者の尊厳を守り、安全で安心した生活を提供するために何をなすべきか、福祉サービスを必要とする人々が、可能なかぎり自分らしい生活を実現していくため何ができるのか考えていく必要があるのではと思っています。
 調布市社会福祉事業団は、事業団の経営理念をふまえて、今後も調布市と一体的に公的責任を保ちながら、地域福祉の拠点として、円滑な運営とサービスの質の向上に努力しながら先駆的、中核的な役割を果たしていく必要があると考えています。調布市をはじめ関係機関、地域の皆様、利用者と家族の皆様、多くの方々のご理解とお力添えを賜りたくお願いいたします。

                     理事長 中根義雄




 
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