社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


理事長便り
2014/6/2(月)

 歩くと汗ばむ季節となり日差しも強く、先週末から東京も真夏日となりました。初夏はみどりや花の豊かさが私たちを癒してくれます。この時期は、多くの種類のバラが咲き優雅な香りが漂い、紫陽花の花も次々と変化してきます。木々の緑も日一日と濃くなってきた感じで木陰を見つけながら歩く足取りも軽くなります。
 もうすぐ梅雨の季節を迎えます。雨の日は、何となく気分も晴れやかとはなりませんが、雨が降らない空梅雨になると、作物も育たず、食べ物や飲み水の不足など私たちの生活に深刻な影響が出てしまいます。大切な雨とうまく向き合うことも必要です。「晴耕雨読」、晴れた日は散歩を楽しみ、雨の日は読書に親しむのも良いです。梅雨に相応しい紫陽花の花も咲いています。咲き始めは緑色をしていますが、クリーム色、青色、紫色と時期によって花の色が変化していきます。そんな色の変化をながめて楽しめるのも梅雨時でしょうか、季節は確実にめぐり、紫陽花の花もクリーム色から青色がかっています。私は休みの日は近くの丘陵をウォーキング、たまに下町情緒の風情を楽しむため下町の路地裏を散策します。のんびり悠々自適な生活をして、昔の文人のあこがれの生活には程遠い「晴遊雨寝」です。
 先月、5月14日(水)、当事業団の大槻、内野両監事による、平成26年度第1回調布市社会福祉事業団監事監査が実施されました。事業団の平成25年4月1日から平成26年3月31日までの業務の執行および財産の状況について、事業報告書(案)、財産目録(案)、貸借対照表(案)および収支計算書(案)等の監査を受け、当法人の事業の執行状況や収入と支出の状況等について、正しく示し、不整の点はないと認められました。(23日開催の評議員会・理事会で、平成25年度決算報告書(案)のなかで監事より監事監査の報告を行いました。)同月、23日(金)には、平成26年度第1回調布市社会福祉事業団評議員会・理事会が開催されました。事業団の定款の変更(案)、職員就業規則の一部改正(案)、臨時職員就業規程の一部改正(案)、平成25年度事業報告書(案)、同決算報告書(案)等の議案審議と調布市の4月1日付人事異動により、当事業団の副理事長山本雅章(子ども生活部長就任)が異動となり、後任の理事の選任について議案のご審議いただき、いずれの議案、報告事項も了承されました。なお、後任の理事の選任については当事業団評議員吉田育子(福祉健康部長)が選任されました。
 先日、気になる記事を目にしました。東日本大震災以降、福島県で震災関連の自殺者が毎年増え続けているとありました。内閣府のまとめによると、昨年の県内の自殺者は23人。前年と比べると10人も増加。また、避難生活での体調悪化などによる、震災関連死として認定された方は、昨年末、1600人を越えました。この数は地震や津波で直接亡くなられた方を上回っています。「やはり福島県では原発事故が大きく影を落としている。抜本的な対策を講じないと、福島県では今後も自殺者は増え続ける」と被災者の多くの患者さんを診てきたメンタルクリニックの医師が警告しています。
 原発事故により避難区域と指定され、「自分の家があるのに住むことができない」、「町はそのままなのに、かつてのにぎわいは消えてしまった」収束のめどすら立たない原発事故で住民が戻ることもできず中途半端な解決することも決着をつけることもできない喪失感を原発事故の避難者は抱えているという。
 「被災地から避難して仮設住宅に入居している方は、そこは、とりあえずの住居でしかないという思い。とりあえずの人間関係しか築けない。そんな、万事がとりあえずの暮らしでは、大人も子供も刹那的になり、将来の展望なんてますます描けない」、些細なことで落胆し曖昧な喪失を抱え続けると、人は神経が参ってしまう。アメリカの心理学者が提唱した理論「曖昧の喪失」を思い出し、収束の見えない福島の原発こそが「曖昧さの象徴」、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の発症を防ぐためにも、「彼らを仮設住宅から出してあげて」と医師は強く訴えています。
 被災地の皆さんの心の傷をふさぐ・・・そのためにも、原発事故の収束を急がなくてはなりません。
 5月の中旬頃、家の近くでは水を入れて代掻きが終わった田んぼで子どもたちが泥んこになりながらオタマジャクシをとっている様子がみられました。昨日の夕方(1日)、すでに田植えが終わっていて、田んぼの前を通るとカエルの鳴き声が一瞬とまりましたが、すぐに一斉に大きな鳴き声が始まり夏の気配が感じられます。今日も真夏日になりました。暑い日が続きますが予報では、今週の天気は西から雨で暑さも次第に落ち着き、関東地方も週末には梅雨入りするようです。事業団各施設の、利用者の皆さんも梅雨入り前にすでに真夏日を迎えてしまい、まだ暑さに体が慣れていない方もいます。熱中症対策を充分に行い利用者支援にあたってまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

 
                   理事長 中根義雄                




 
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