社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


9月理事長だより
2014/9/2(火)

 子どもたちの長い夏休みも終わり、日焼けした子どもたちが元気に登校していきます。
まだまだ暑い日はつづきますが、8月の終わりとともに暑さも和らぎ、涼しくなってセミの声がだんだん聞こえなくなってきました。セミの成虫は大暑から立秋にかけての最も暑いころが発生のピークだそうです。真夏にはセミの大合唱の喧騒が暑さに拍車をかけるように思えましたが、この頃は暗くなると虫が鳴き始め秋を感じさせてくれます。
 先月の中旬頃は大気の状態が不安定で、異常気象による記録的な集中豪雨で広い範囲で土砂災害や浸水の被害が出ました。特に、広島県北部の山沿いでは大きな土砂災害に見舞われ、甚大な被害をもたらし多くの死者・行方不明者がでました。今なお土砂や瓦礫に阻まれながら懸命な捜索活動が続いています。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 各地で開催されていた楽しいイベントが盛りだくさんだった夏も終わりを告げています。事業団各施設でも8月には様々なイベントが実施されました。知的障害者援護施設なごみの夏祭りでは、提灯の灯りの下、盆踊りと模擬店での食事を涼しげな浴衣に身を包み、利用者の皆さんがご家族と一緒に楽しいひと時を過ごしました。子ども家庭支援センターすこやかのなつまつりは、浴衣や甚平姿の親子がゲームコーナー、おみこし、盆踊りなどおまつり気分で夏を満喫していただきました。子ども発達センターあゆみでも、親子レクリエーションとして「なつまつり」が行われました。毎年、卒園者の皆さんを招待して、園児と一緒にボールプール、魚つり、だし、盆踊りなど親子で楽しいひと時を過ごしていただきました。それぞれ各施設では、利用者の皆さんがご家族と一緒に楽しい思い出を残してほしいと、職員が手づくりでいろいろと工夫を凝らしボランティアの皆さんと一緒におまつりの準備をしていただきました。8月31日(日)の調布よさこい祭りに、ちょうふだぞうの利用者の皆さんが職員、ボランティアの方と一緒に参加いたしました。6月頃からダンスインストラクターのご協力をいただき、調布よさこいに参加するという目標を持って、みんなで一生懸命に練習を重ねてきました。
 旧甲州街道を大迫力の音に合わせ背中にゾウを描いた衣装に身を包みチームワークよくよさこいを披露しました。応援してくださる沿道の皆さんに見てもらえることで、自信につながり、声援や拍手を受け、多くの方との触れ合う機会となりました。暑くて疲れたけど最後まで一生懸命踊った!来年もまた参加する!利用者の皆さんは汗をぬぐいながら達成感に満ちた笑顔でお話をしていました。関係者の皆さんサポートありがとうございました。ちょうふだぞうのチームがよさこいに参加して今年の夏の事業団のイベントが終わります。皆さんお疲れ様でした!
 宮城県気仙沼市内でも気仙沼線陸前階上(はしかみ)駅界隈は、比較的人口の多い地区のひとつで階上地区と呼ばれている地域がある。この地区では味や香りが非常に良い枝豆「気仙沼茶豆」が生産され、9月の初旬あたりから地元はもとより、仙台だけでなく首都圏にも出荷されるほどの特産品となっています。一般的な枝豆よりも香りが高く甘みが強い豆を加工したずんだは宮城県仙台名物として全国的にも知られています。
 東日本大震災ではこの地域をはじめ沿岸部を中心に住居や農業機械、生産施設が流失、圃場(ほば)には海水が浸水するなど津波により甚大な被害を受けました。震災から4年目を迎えた現在でも、一部の圃場はがれき置き場となって今も大津波の爪痕が残っています。階上地区の波路上原組合長の佐藤美千夫さんは、津波の被害を乗り越え、震災から3か月で生産を再開しました。機械や設備を流され、農地は津波をかぶり使えない状況の中、「ここで私が親分でやっているのだから、私がやるしかない。1年でも休んだら、その後はもっとやれなくなる」。佐藤さんは目玉商品の「気仙沼茶豆」を柱にして、関係者の支援を受けながら経営の立て直しを図り、6月には山手の圃場で作付けを再開することができました。この茶豆を気仙沼の復興の願いを込めて「復興豆」と名付けて9月に出荷しました。「今度の震災で思ったのは、自分の命は自分で守るということ、生きていれば、働いてお金を取り戻すことができる。今は、震災前より力が湧いてくるような感じがしているんだ、震災に負けたくないしね」。昨年から震災前と同じ面積の作付け、今年も被災地の復興のシンボルとして感謝を込めて生産した「気仙沼茶豆」が地元ブランドとして収穫され始め、東北の農業は着実に歩みを進めています。
 先月、監事監査(8月14日)及び理事会・評議員会(8月22日)が開催されました。監査では26年度第1四半期の事業報告、会計報告の業務執行状況について、監事からご意見ご指導をいただきました。理事会・評議員会では職員就業規則の一部改正など議案6件の審議と職員の通勤手当に関する要綱の一部改正について報告、何れもご同意をいただきました。今年度の新規事業として、5月に利用が始まりました重度重複障害者グループホーム「みつばち」は、利用者の方が生活の場として定着し、安心、安全に日々過ごせるようデイセンターまなびやのバックアップを受けながらスタートしました。住み慣れた地域での生活を支えていくという基本的な方針をもとに利用者の皆さんも施設に慣れてきて、利用者支援も軌道に乗り始め、日々元気に「まなびや」へ通園しています。あらためて関係者、地域の方々、近隣の皆様のご理解、ご協力、ご支援に感謝を申し上げます。
 また、既に評議員会でもご審議いただき了承されている、調布市立学童クラブ及び調布市放課後遊び場対策事業(ユーフォー)運営委託事業者候補選定プロポーザル参加について議案を提出、理事会で了承されました。このことについては、26年3月に策定した中長期計画のなかで、事業団は、社会福祉事業を持続的かつ安定的に実施し、地域の福祉問題を解決するために新しいニーズに応えサービスを提供していく使命があることを念頭に置き、地域の社会福祉事業の担い手となることを目指しました。学童クラブの開設事業については、中長期計画の評価の中で再検討を行うこととなっていましたが、調布市が直営で実施していたこの事業を外部委託するとの方針を打ち出した事から、事業団は障害者福祉事業と同様に子育て支援に関する事業も事業団事業の中心と捉え、中長期計画を前倒ししてプロポーザルに参加することにいたしました。現在、法人内にプロジェクトチームを発足させ準備を進め取り組んでいます。プロポーザルに参加するにあたり、市民ニーズの多様化、高度化に対応する行政需要の時代要請に応え、柔軟性・機動性を生かし、これまで事業団が培ってきた経験、築きあげた信頼関係を大切にしながら市と連携して子どもと子育て中の家庭を支援していく考えでおります。引き続き事業団経営の基本方針をふまえつつ簡素で効率的な運営とサービスの質の向上への工夫や努力を心掛け、公共サービスを提供することで市民福祉の向上を担っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

                     理事長 中根義雄




 
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