社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


10月理事長便り
2014/10/1(水)

 10月に入りました。朝晩すずしくなって秋の気配を感じます。気の早い木々は少しずつ色づき、紅葉し始めている木もあります。錦木が少し赤くなり柿の実も色づき始めました。近くの田んぼの稲もたわわに実りこうべを垂れていて稲刈りをまっています。本格的な紅葉は11月中旬頃かと思いますが、秋の気配があちらこちらに・・・。
 通勤途上の庭先にサルビアの一種でしょうか、夏からずっと咲いている濃い青紫色をした花がきれいです。可憐で優しい雰囲気のある姿が風情あっていい感じで庭がひきたっています。土手やあぜ道では今年の夏の猛暑や天候の不順な天気などものともせず、体内時計がしっかりして律儀に咲いていた彼岸花も終わりをつげ花は枯れ茎だけがピンとして残っています。金木犀の花の香りが道ゆく一帯に充満し、落ちた花が道路に黄金色のカーペットを敷いていました。今年の夏は、8月19日の夜から広島県内に降り続く強い雨によって広島市安佐南区を中心に土砂崩れが発生し、住宅地を切り裂くように土砂が流れて多くの方が亡くなられ大災害となりました。8月下旬には、熱帯、亜熱帯で発生する感染症、デング熱の日本国内での感染患者が69年ぶりに首都東京で発生。感染者が80人を越え、社会に大きな波紋が広がり、外国では、西アフリカのギニア、シエラレオネやリベリアを中心に流行しているエボラ出血熱が猛威を振るい、世界保健機関(WHO)が国際的に緊急事態を宣言し、日本でも「万が一」への感染流入を防ぐため備えが始まりました。9月に入って紅葉シーズンの週末(27日)、多くの登山客でにぎわう御嶽山を噴煙が覆いました。山頂付近では降り注ぐ大小の噴石と猛スピードで谷を下る噴煙。噴火直後の惨状は登山者が撮った動画が連日テレビで報道されています。噴火直後に大小の石が飛び交う中、山小屋に避難した人、必死に自力で下山して助かった登山者も多数いました。専門家によれば、一見、大規模な噴火だが「空高く上がったのは、風に流されて上昇したから、火口から直接噴き上げたのは数百メートルとみられ、小規模な水蒸気爆発だ」という。残念ながら「紅葉シーズンの土曜日、多くの登山者が山頂で景色を眺めお弁当を広げていて、午前11時52分という噴火のタイミングと場所が多くの死傷者、行方不明者が出る大惨事となった」という。大きな災害、事件等を報道等で知ると緊張感が走り、天災や異変に対し備えや危機感を抱き心構えができるが、何事もなく静かな日々が過ぎて、心の片隅に残っていた心構えや危機感など忘れ去ってしまう。近年、私たちが住む東京は大きな災害に見舞われていない地域である。しかし、国際的な民間会社の調査報告によると、世界616都市の中で最も危険度の高い都市のリストに東京が載っている。富士山の噴火、直下型地震等、様々なことが言われてきているが、幸いにこのところ大きな災害にあうことがなく安全な日々を送っている。私たちは何となく安全な日々に慣れて、大事なことを忘れているのでは・・・、「天災は忘れたころにやってくる」、災害に備えて準備してある緊急用のバッグの中身をあらためてチェックして緊張感が薄れている自分に反省です。
 東日本大震災から3年がたって、早い東北の秋、陸前高田市小友地区に黄金色の美しい田んぼの稲刈りが話題になりました。震災で瓦礫に覆われた水田は今春、地盤沈下した田んぼのかさ上げや土の入れ替えなどを経て、震災後に生まれた市のブランド米「たかたのゆめ」が作付けされ、4年ぶりに収穫が行われました。小友地区は広田半島の付け根部分に位置し東は大野湾、西は広田湾に挟まれる地区で大震災では両側から大津波が襲来し、甚大な被害を受けました。復興基盤総合整備事業により、農地復旧が進められ、今春の営農が可能となり、農事組合法人が設立され、組合員全員で管理、協力し合いながら秋の豊作の喜びを分かち合うことができました。今年は比較的天候に恵まれ、日光を浴びて順調に育った田んぼは、黄金色に染まる稲穂が美しいと話題になりました。「作れる田んぼがあるなら、だれかが作らなければならない、それが被災した人のためだ」、「新しい土で稲が育つ地力があるか心配したがよく育った」、「やっとここまで来て収穫も立派にできた」、耕作放棄地を出さない持続的な地域農業などを見据えて、組合員は笑顔で汗をぬぐいながら新米を刈り取っていました。「この水田が緑色から、黄金色に輝き地域に元気と勇気、喜びを与える一歩につながった」と組合員は話しています。
 近年、児童虐待に関する事件が増加する傾向にあります。その内容も複雑化し、深刻な社会問題となっています。事業団が調布市から受託し運営している調布市子ども家庭支援センターすこやかでも、子どもや保護者からの様々な相談に専門相談員が面接、電話、メールで応じたりしている「子ども家庭総合相談事業」の新規取り扱い件数は、前年同期とほぼ横ばいであるが、身体的虐待、心理的虐待、ネグレクトなど児童被虐待の件数は約2倍に増加している。児童虐待防止センターでは児童虐待に関する相談業務の充実を図り、児童相談所をはじめ関係機関と連携を強化して、児童虐待の防止、早期発見、緊急対応に努める他、産前産後支援ヘルパー事業等で心理職、看護職等の専門相談員が家庭を訪問し、虐待予防も視野に入れた養育環境づくりを心掛け、きめ細やかな取組みを推進しています。
 虐待により身体的な障害を受け、心の傷も生涯にわたり精神的な苦痛を及ぼし社会不適応を起こすこともあります。さらに、自分が親になったときに子どもを虐待してしまうケースも見受けられ、最悪の場合死亡に至ることもあります。児童虐待は、子どもの心身の成長及び人格形成に大きな影響を与えるものであり、迅速な対応が求められます。子ども家庭支援センターでは、健全育成を推進し、何らかの不安を抱える家庭に対して援助を行い、児童相談所、関係機関や地域のご協力をいただきながら、一体となって、児童虐待の予防、早期発見、早期対応に努めていきます。皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
 台風18号が発達しながら北上しています。これから先、進路が定まっていませんが、来週は本州に上陸する恐れもあり広範囲で荒天になる恐れがあり影響がでます。今後もこまめに情報を確認しつつ、早めに備えて施設の安心、安全を確保します。10月18日(土)は事業団最大のイベント「すずかけフエスタ2014」が開催されます。是非、利用者の皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか、皆様のご来場をお待ちしています。
               理事長  中根義雄




 
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