社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


10月理事長便り
2015/10/1(木)

 今日から10月です。日中はまだ暑いときもありますが、このところ朝晩はかなり涼しくなりだいぶ秋らしい日和となってきました。今朝のテレビでも、中央アルプス駒ヶ岳の紅葉風景が放映されていて見ごろを迎えているようです。先ほど9時から10月1日付の辞令交付を行いました。既に社会人を経験してきた新入職員3名と人事異動に伴う2名の職員に辞令交付を行ったところです。職員には、この間、培われた知識と経験を活かして、利用者に寄り添って支援を行ってほしいと願うところです。
 27年度の折り返し点となる10月、今年も地域の方々や関係者の皆様との交流を深める場として、10月3日(土)午前10時から午後3時まで「すずかけフェスタ2015」が知的障害者援護施設(なごみ・そよかぜ・すまいる)で開催されます。利用者の皆さんが一番楽しみにしているイベントです。大好評の模擬店(焼きそば・焼き鳥・ジュース・パンなど)、利用者や職員による歌や演奏のステージ、昨年に続いてデュエットのスペシャルライブや恒例のフラダンス・和太鼓・サンバ・プロレスに加えて、今年は調布5中の吹奏楽部の演奏もあります。皆様お誘いあわせのうえ、ご来場いただき利用者の皆さんと交流を深めていただければ幸いです。
 先月、シルバーウィークのお彼岸の頃は安定した天気が続いていましたが、9月10日・11日は台風の影響で生じた「線状降水帯」が関東地方や東北地方に記録的な大雨が降り大水害をもたらしました。茨城県常総市三坂町では増水していた鬼怒川の堤防が決壊し、住宅地など広い地域にわたって町を濁流が飲み込みました。宮城県大崎市では市内を流れる渋井川の堤防が決壊しました。今回の水害では,亡くなった方や行方不明者も出た他、栃木県、福島県、岩手県や山形県でも土砂災害や河川の増水・氾濫・低地の浸水で大きな被害がありました。11日(金)は、東日本大震災から4年6か月、ようやく日常生活も落ち着きを取り戻しつつある被災地の方は静かに過ごしたい日であったのに・・・、また災害に遭遇してしまった地域もあり、被災者の心境は察しきれないほど沈鬱なものと推察いたします。大雨による被害で被災し、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 東京電力福島第1原発事故から4年半、福島県楢葉町(人口約7400人)で続いていた避難指示が8月5日(水)、解除されました。福島県内の避難指示を受けた自治体で解除されるのは楢葉町が初めて。しかし、戻ってきたのはごく少数の世帯にとどまっています。町によれば、未だ多くの方は生活環境に対する不安も根強く、すぐに戻るのは難しいようです。町長は職員に「長い月日を経て避難指示が解除され、止まっていた時計の針が再び動き始めた。町の復興にまい進する」と訓示し、これから元の住民が戻れる環境を整えていくと決意を述べていました。町に戻った住民の方々は近隣自治体の医療機関は避難指示が出ていてまだ閉鎖されたまま、事故前に59店舗あった小売店や飲食店は、14店舗が再開されたが、町内で食料品を買えるのは仮設商店街にあるスーパーとコンビニ店だけという状況に「医者もいないし、店もない」と生活の不便さを訴えています。また、4年半に及ぶ避難生活は、避難先で職をみつけたり、子供は学校に通うなどして、避難先になじんできているため、現役世代や子どもたちを中心にそこで定住することを決めた人も多い状況です。町の姿は事故前と大きく変わってしまった。沿岸部は津波で倒壊した住宅が今も残り、田畑だった一帯には、汚染土を詰めた黒い袋が大量に並んでいる。町は事故で原則立ち入りが禁じられ警戒区域に指定されていたため、立ち入り期間が限定されていたこともあり、空き家状態だった多くの民家が荒れてしまいました。今年の4月からは帰還に向けた準備のため宿泊も可能になりましたが、住宅の解体や修理を行う業者が足りず再建が進んでいないのも実状です。事故後、第1原発の廃炉作業や除染作業に携わる関係者の事務所や宿泊施設などが建つようになり、元からの住民の数を上回る千人以上の作業員が働く前線基地となりつつあります。町に戻った元の住民も少なく、夜は暗くひっそりとしていて地域の結びつきも切れたまま、「帰りたい。でも百姓もできない、知り合いもいないでは、生きていかれねえ」。俺は一人でも帰ったからなと家族に言い続けていたお年寄りも、8月上旬、片付けの仕上げのつもりで家に帰ったが、隣家は壊しはじめ、向かいも壊すとの話があり、一家5人で暮らしていた裏手は、80代のおばあちゃんだけが戻るという。近所の知り合いで、故郷に戻るのは1人だけだった。自宅を取り壊すかどうかは、まだ決められずにいると涙をこらえきれなかった。故郷に戻った人、戻るか迷っている人、戻らないと決めた人、それぞれに4年半の歳月が重くのしかかる。いまだ避難指示が出ている福島県内9市町村の7万人余りはいつ帰還できるか・・・。今回の解除の楢原町が「復興の拠点」となるのか、試金石となる町の復興は始まったばかりです。
 故・林和男氏(調布市体育協会元会長)が、平成27年度野球殿堂入りに続き、9月2日の平成27年第3回調布市議会定例会において議会の同意を得て、9月7日(月)に市議会本会議場において、調布市名誉市民の称号が贈られました。林 和男氏は、昭和48年から36年の長きにわたり調布市体育協会会長としてその要職を務められ、長年、市民スポーツの振興に大きく貢献された功績により顕彰されました。おめでとうございます。
林和男氏には、私が調布市に在職中、折にふれいろいろとご指導をいただきました。常に温厚で穏やかな言動で接していただき、「かたひじはらずにやりなさい」とおっしゃっていただいたことを想いだします。印象にあるのは、毎年春先、プロ野球のキャンプ地を訪れて、各チームの感想を楽しそうにお話しされていたこと。また、最近の子どもたちを心配され、将来を担う子どもたちが気軽にスポーツに親しみながら、健康な体と心を育てていく事が大切で、特に野球の魅力や楽しさを伝え、野球を通じて、礼儀、礼節や挨拶、勝つ喜び、負ける悔しさ、うまくなりたいなら練習する、チームの仲間たちと一緒に心のふれあいができる環境の必要性を熱く話されていました。
 子どもが好きで、青少年に対する健全育成の思いは人一倍強く、一人でも多くの子どもに野球やサッカーなどスポーツができる環境を整え、地域社会全体で子供たちを育て、将来にわたり健全な生活を送れるよう様々な事業を展開し、調布市のスポーツの発展に寄与され、スポーツの基盤・整備に数限りない功績を残されました。また、スポーツを通じての青少年の健全育成にご尽力されたその功績に対し、深く敬意と感謝を捧げる次第です。
                           理事長 中根義雄




 
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