社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


1月理事長便り
2016/1/4(月)

 新年あけましておめでとうございます。
 2016年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様には新たな希望を胸に、健やかな新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
旧年中は当社会福祉法人に対しまして格別のご理解とご支援を賜りましたこと、深く感謝申し上げます。本年も引き続き、経営理念であります「私たちは、すべての利用者が人として人らしく尊ばれ、自らの意志に基づいた生活を地域社会で営むことができるよう支援します。」を念頭に、ご利用者・ご家族の皆様、地域の皆様や関係機関の期待に応え、「信頼される事業団」を目指し、社会福祉事業団運営の推進と発展に、職員一同、一層努力して取り組む所存です。皆様方のさらなるご支援、ご厚情を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 さて、昨年は、日本に限らず地球のあちこちで大きな自然災害やいたましい出来事がありました。火山の噴火や大雨による洪水、地震や土地の崩落、竜巻など日本だけでなく海外でも、各地域を襲う自然災害などで、尊い人命や財産を奪いさる災害に心が痛みました。また、昨年は戦後70年の節目を迎えた年でもありました。多くの方が様々な機会を通して、先の戦争の歴史を学び悲惨さを十分知り、戦争や平和への思いにふれながら、考えを深めていく事が出来たのではないかと思います。今も、東ヨーロッパ、アフリカ、アジアと世界の各地で悲惨な戦争や紛争が絶えません。テロや戦争行為で犠牲となる子どもたちや罪なき人々、世界中で人々の安全安心が脅かされる事態が続いています。
 昨年、その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」は「安」に決まりました。戦後70年、世界や日本のこれからの平「安」について皆が考えた。世界で頻発する紛争、テロ事件など、世界中で人々の「安」全が脅かされています。また、地球規模の異常気象により災害が起こるなど、人々を不「安」にさせました。信頼を裏切るマンションの杭打ちデータの流用問題、自動車メーカーの排ガス規制違反やワクチン製造にかかる不正が発覚し、暮らしの「安」全が揺るがされました。「安」に託された漢字一文字の奥深い意義を再認識し、節目の年に過去に思いを馳せて、改めて深く考えさせられた一年でした。
 12月30日(水)には、年末の祭典「KEIRINグランプリ2015」が東京オーヴァル京王閣(競輪場)で開催されました。競輪場には1万7千人を越えるお客様が来場され、新S級S班(最上位クラス)9選手による1戦だけの1発勝負が最終の11レースで行われました。優勝賞金が高額な豪華レース、大激戦でしたが見事、浅井康太選手(三重県)が5回目の挑戦で悲願の初制覇を成し遂げられました。優勝おめでとうございます。
 レース終了後の表彰式の中で、優勝者の浅井選手が代表して事業団に対して、グランプリに出場された9選手からチャリティー基金としてご寄付をいただきました。心より御礼申しあげます。事業団では、重度重複障害者が生活しているグループホームで使用する車いす対応の車両を購入することといたしました。選手の皆様の温かいお気持ちをしっかり受け止め大事に使わせていただきます。有難うございました。皆様のますますのご活躍を心より祈念申し上げ、感謝とお礼とさせていただきます。
 大晦日に私は、除夜の音を聴きながら元旦に地元の高幡不動尊に初詣に行きました。高幡不動は平安時代初期、関東を守る霊場として山中に不動明王を安置したのが始まりだそうです。関東三不動の一つとして多くの方が訪れます。今年は大晦日の夜の11時半頃、家をでました。程久保川の道を歩いてお不動さんに向かいます。夜空を見上げると月の斜め上にとても明るい星が月に寄り添うように輝いています。身体がポカポカと汗ばむ頃、高幡不動駅前に来ましたが大変な賑いで、参拝者は門前通りから長い行列が続き、最後尾は高幡不動駅前です。誘導員の指示に従って私も列に並び午前零時を迎えたのは駅前でした。不動尊に到達するまでの間、大混雑で境内は参拝者の人波で身動きが取れません。皆さん厄払いとご利益をお願いするため混雑は我慢です。境内にはずらりと露店が並び、たこ焼きやお好み焼きの匂いが漂っています。お参りを済ませた子ども連れの家族や若いカップルお年寄りまで、皆さん、お護摩札や炎の団扇、破魔矢、交通安全のお守りなど大事に抱え境内は大変な賑いです。世界の平和と日本の平和、皆さんの家内安全とご健康、ご多幸を祈願してきました。帰宅途中、おしゃれな戸建ての住宅が並ぶお宅の小さな芝生の庭先に、クリスマスで飾られていたのでしょうか、赤と白のポインセチアの鉢が寒風に晒されているようで・・・、正月飾りに変えられたようでかわいそうです。別のお宅では玄関先に大きな鉢に白・ピンク・赤など色とりどりのシクラメンが咲いています。今年は暖かい日が続いているから外でも大丈夫なようですが・・・、あまり元気がないです。温室でぬくぬく育ったポインセチアもシクラメンも秋に温室から出され季節を錯覚させるとか、クリスマスが近づくとお花屋さんの店頭を華々しく飾りますが、人間の都合で季節を錯覚させられてしまうとは、考えてみるとかわいそうですね。
 正月三が日、東京は快晴で穏やかな日が続き、全国的にも近年になく穏やかな新年が迎えられました。
 東日本大震災から5度目の正月を迎えた被災地でも穏やかに年が明け、元旦から各地のお寺や神社には多くの参拝者が初詣に訪れ、思い思いに今年一年の幸せを願っておられました。津波で甚大な被害を受けた宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区には、湊神社(みなとじんじゃ)、富主姫神社(とみぬしひめじんじゃ)と2つの神社がありました。湊神社は町内の商店街のほぼ中心に位置していましたが、津波によって御社殿はもとより、鳥居、神楽殿など、そのすべての建造物が10mを超える大津波によって流出しました。富主姫神社は湊神社の末社で、海岸部に近い標高8メートルほどの日和山に鎮座していましたが、こちらも山頂から更に2メートルを超えるとされる大津波が襲い流出しました。日和山も津波の被害を受けましたが山は残りました。地元の方たちは、この場所に閖上の復興を祈願する、湊神社と富主姫神社の「合わせ神社」を復興しようと考え、宮司や関係者、ボランティアの協力をいただき、平成23年に鳥居と神籬・ひもろぎ(神様が宿る柱)が建立されました。日和山は津波の襲来した太平洋が一望できる唯一の場所ということもあり多くの方が訪れる場所になっています。閖上地区の一帯は多くの家屋が流され更地となりましたが、震災から5年近く経ち、周囲のかさ上げ工事が進むなど復興に向けたまちづくりが進んでいます。今年も神社が建つ「日和山」に多くの人が集まり、初日の出に手を合わせました。「今年は風もなく穏やかな正月でよい年になりそうだ」と笑顔を見せていました。未だ先が見えない厳しい被災地の皆様のお気持ちはいかばかりかと察せられ心が痛む一年でもありました。多くの被災者の方々が故郷に戻る事ができず、避難先や仮設住宅等で新年を迎えています。被災地の皆様に旧年中のご心労を心からお慰め申し上げ新年のご多祥をご祈念申し上げます。
 本日4日(月)から事業団は通常の業務運営に入りました。市からは28年度予算の内示がしめされましたが依然厳しい状況下の中での予算編成となります。事業団経営の基本方針を踏まえつつ、利用者の皆様に負担とならず安心して利用できるよう取り組んで参ります。
 知的障害者援護施設「なごみ」では、9日(土)、年初めの行事「しんねんをいわう会」が行われます。太鼓演奏や獅子舞、餅つきが行われました。年末年始、ご家族のもとに一時帰宅されていた利用者の皆様もこの会を楽しみにしていて、三が日を過ぎると施設に戻ってきます。静かで少しさみしさが漂っていた施設内も少しずつ雰囲気が明るくなり、一時帰宅が難しく年末年始を施設で過ごされた利用者の皆さんにも笑顔が戻り、いつもの賑わいを見せてくれます。これから各施設でも新年を祝ういろいろなイベントが待っています。
 事業団は、障害福祉・子育て支援の福祉施策の中核として、利用者の皆さんが心身ともに豊かな日々を過ごしていただける施設として、また、利用者の皆様や行政、関係者の方々の信頼される安心安全な場として、職員一同一生懸命努力して運営しております。昨年、事業団で働く全職員(正規職員142人、臨時職員266人、再雇用職員3人)を対象とした「職場の働きやすさ・働きがいに関する職員アンケート調査」を実施しました。職員を職場に定着させてその意欲を引き出すためには、職員が「働きがい」「働きやすさ」を感じることが重要と考え実施したものです。未だ集計が終わった段階で分析はこれから行います。集計の回答を見てみますと、職員の皆さん誰一人として決して楽な仕事ではありませんが、事業団の職員として、仕事に対して本当に真面目に真剣に日々取り組んでいる姿がうかがわれます。事業団は「人材」を何よりも大切な「人財」として捉え、意欲あふれる職員一人ひとりの自己成長・自己実現を支援し、これからも障害福祉・子育て支援事業の充実に取り組んでまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 結びに、新しい年が皆様にとって幸多い年になりますようお祈り申し上げます。

               理事長 中根 義雄




 
前後の記事