社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 なごみ そよかぜ すまいる まなびや ちょうふだぞう すこやか すてっぷ あゆみ


8月理事長便り
2016/8/1(月)

 相模原市の障害者支援施設において多数の死亡・重軽傷を負った事件が発生しました。被害に遭われ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷された方々が一刻も早く回復されることをお祈り申し上げます。
 弱い立場の方々が理不尽な凶行の前に倒れ、人間の尊厳を踏みにじられた卑劣な行為は断じて許すことはできません。やり場のない怒りと深い悲しみはわたしたちの胸に重くのしかかります。どうしてこうした未曾有の惨劇が起きてしまったのか、何か予防する手立てはなかったのかなど、日々メディアから報じられるなかから懸命に答えを探しています。
 今回の事案は決して対岸の火事ではありません。当事業団といたしましてはこれまで以上に危機管理と職員教育を行い、ご利用者の皆様が、どの施設においても、安全にそして安心して利用できるよう施設の安全管理には万全を尽くしてまいります。

 先月、調布心身障害児・者親の会のお二人を講師に招き「事業団職員に伝えたい親の気持」と題した研修会を職員とともに受講しました。「わが子に障害がある」とわかった時の絶望感、無力感。そして本音で語り合える仲間との出会い、障害の受容、わが子とのかけがいの無い時間・・・淡々と話されるなかにふっとした笑みがこぼれ、私たちに希望とパワーを与えてくれます。
 「思春期・青年期と成長するにつれてまた迷うし、障害受容は人生の節目で何度も受け止め直すことが多い。」「心に残る支援とは、指導のスキルではない気がする。あまり知識や経験がなくても本人をよく見て、親の話を丁寧に聞いてくれて、同じ目線で一緒に歩んでくれた先生方には会うたびに嬉しくなった。しっかりした信頼関係がつくれた気がする」の言葉は私たちの心に響いてきます。「助けられた人は、助ける人になる。支える人も支えられる人も元気になれる相互支援の活動をやがて若い人へ手渡していけたら」の思いを私たちはしっかりと受け止め、日々の事業に生かしていきたいと思います。

 関東・甲信越地方も梅雨が明けました。熱中症など体調管理には注意しなければなりませんが、抜けるような青空、あたりにひびく蝉の声、いよいよ夏本番です。今年も「なごみ、なつまつり」は8月6日(土)に知的障害者援護施設(中庭)で開催されます。提灯の灯りの下、涼しげな浴衣に身を包み、ご利用者とともに夏の夜の楽しいひとときを過ごせればと考えております。

                       理事長 小林 一三