(平成30年4月25日号のまなびやニュースより)

まなびやの周りでひらひらと盛大に散る桜の花びらに,いつもは「もう散ってしまう」と思うのですが,今年は「これがきれい」と思いました(思うようにしました)。

コップに半分入った水を見て,「もう半分しかない」と思うか「まだ半分もある」と思うか。何かについて,「これでいい」と思うか「これがいい」と思うか。人との関りを,「~してくれない」と思うか,「~してくれた」と思うか。どれも前者は,ネガティブ思考と言われ,後者はポジティブ思考といわれます。引き算で考えるか,足し算で考えるか。物事は捉え方次第で受け止めや,見え方が変わります。

雑誌等でもよく「ポジティブになろう!」という記事を見かけます。根っからポジティブ思考な人でなくても,誰でも努力次第でポジティブで前向きになれると,希望の持てることが書いてあります。ポジティブ思考が良いとばかり思うと,ネガティブ思考が悪いことだ思え,そういう時の自分を否定して余計ややこしい気持ちになるわけで,ネガティブ思考が多いからこそ,こういった記事があるのだと思って,ネガティブになったときはこれが「普通」なのだ,ここからどうするかだ,と思った方がいいとつくづく思います。

とはいえ,実際,記事に書かれていることを信じて,明るく前向きな受け止め方や言葉遣いを心がけてみると,ものの見え方や思いつく言葉がポジティブ方向に変わり,過ごしやすくも感じます。

職場もポジティブな雰囲気ができているのが良いと思います。数学者のロサダという人が,10年にわたって業績の良いチームと悪いチームを研究したところ,ポジティブとネガティブの割合が3:1以下だと,チームの仕事ぶりは急速に落ち込むのだそうです。「3:1の法則」などと呼ばれるそうですが,要は,一つのネガティブな意見や行動の悪影響を打ち消すのに,その3倍量のポジティブな意見や行動が必要だというのです!3:1のラインを上回れば,チームは力を発揮することができるということになりますが,調査結果によれば,6:1くらいが理想だということです。

自分一人だけポジティブになろうとするのではなく,それぞれが人をほめて,人の役に立って,笑顔にすることで,自分もポジティブになり,その結果集団としてポジティブになれる。と言っているそばから,ネガティブになることもありますが,なってもよいのですね,それが普通だから。でも,切り替えは早いに越したことはない,ということで。

6:1のポジティブ職員集団になる!を目標に,今年度のまなびや始めま~す。

今年度もよろしくお願いします。

まなびや施設長  中島 悦子

(掲載が遅くなりました)