「すずかけフェスタ2024」は,華やかな「なごみシスターズ」のステージから幕を開けました。ウクレレの伴奏とともに,松田聖子さんの「青い珊瑚礁」が流れる中,出演者たちはリズムに合わせて日頃の練習の成果を見事に披露。観客席からも手拍子や掛け声が響き,会場全体が熱気に包まれました。

続いて,すまいる有志による「手のひらを太陽に」,そして「君の瞳に恋してる」「パプリカ」など,なじみ深い曲の合唱や演奏が次々と披露され,どの演目にも盛大な拍手が贈られていました。

はねっ鼓による息の合った和太鼓の演奏や,障がいのある子どもをもつ親のグループレインボーズによるキャンディーズの曲にのせた若々しいダンス,歌手・萌香さんが歌う「世界に一つだけの花」では,観客の皆さんが次々とステージに上がり,大合唱となりました。フィナーレは東京外国語大学のチアリーダーによる華やかな演技で幕を閉じ,充実した一日となりました。

出演者の皆さま,そしてボランティアとしてご協力いただいた皆さま,本当にお疲れ様でした。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

中庭には地域や関係団体の協力による模擬店が立ち並び,豚汁や焼きそば,たこ焼き,フランクフルト,ジェラートなど多彩な飲食が提供され,会場の雰囲気を一層盛り上げていました。やはりお祭りには模擬店が欠かせませんね。私も好物のたこ焼きを堪能し,そよかぜのご利用者が作成した渋いコーヒーカップと湯呑茶碗を購入し,翌日から日々愛用しています。

このすずかけフェスタは,援護施設が開設された翌年の平成13年秋に始まり,台風やコロナ禍で中止となる年もありましたが,ボランティアや地域の皆さまのご協力とご支援に支えられ,実施され続けてきました。当日はご利用者のご家族や関係団体,事業団の歴代理事長など多くの皆さまにご来場いただき,6年ぶりに外部参加が叶ったことに,多くの方々から「よかったですね」とお声をいただきました。

事業団では「まなびや」「あゆみ」「すこやか」さらには児童館や学童においても,季節に応じた祭りが開催されており,そのほとんどが職員による創意工夫で手作りされています。私も参加するたび,職員の皆さんの努力に心から感謝し,感動しています。

このような催しは,ご利用者の皆さまの日常生活に彩りを添えるだけでなく,地域とのつながりを深め,より充実した共生社会の実現につながっていくものと確信しています。これからも,各種祭りへの参加がますます楽しみです。

伊藤栄敏

12月理事長便り(←こちらからも内容ご確認いただけます。)