強い寒気の影響で立春を過ぎても余寒が厳しい日が続いていましたが,ここ数日一気に春めいた暖かさになってきました。新型コロナウイルス関係では,新規陽性者数は減少傾向が見られるものの,依然として多くの感染者が確認されていることや重症者の増加,医療の逼迫が懸念されていることなどから予断を許さない状況が続いています。特に第6波では,保育や学校現場での感染に加え,家庭内でも感染が広がっています。事業団における3回目のワクチン接種につきましては,2月末現在接種希望者の約7割の方が完了し,特に大きな副反応もなく順調に推移しています。引き続き定期的なPCR検査を行うとともに,三密の回避や施設内消毒の徹底を図るなど基本的な感染防止対策を講じてまいります。
春は卒業・入学・進級の季節,間もなく新学期を迎えます。コロナ禍が心に与えた影響から抜け出すことができない子どもたちもいます。昨年国が発表した調査では不登校の小中学生はおよそ19万6000人と前の年度から1万5000人近く増えて過去最多となりました。これまでも不登校には,学校生活によるトラブルや学業不振,家庭環境など様々な要因が指摘されていますが,コロナによる影響も看過できません。多くの子どもが心身に不調をきたしていることは確かなようです。ある日,我が子が「学校に行きたくない,行きたいけれど行けない」と訴えられたら,家族にとっても深刻ですが何より子どもたちの気持ちを思うと胸が痛みます。子どもたちの心を受け止め,寄り添う姿勢を大切にしたいと思います。焦らず一歩一歩。ありのままの自分を肯定する気持ち,好意的に受け止めることができるよう,そっとサポートをしていきたいと思います。「君は独りではないよ。そしてどんな厳しい場面でもきっと乗り越えていけるよ。」そんな君に熱いエールを送ります。
〇令和3年度第4回監事監査
2月18日(金),大槻・稲田両監事により事業団の業務の執行状況及び予算の執行状況について,令和3年度第3四半期事業報告書,会計報告書に基づき監事監査が実施されました。業務・予算執行状況ともに適正に処理運営されていることの確認をいただきました。
<主な質疑>
・すこやかではオンライン相談を開始したとの報告があった。時代に合わせてデジタルツールの活用も大事になっており,頑張ってほしい。
・各地でSDGsを意識した取り組みがなされている。事業団でもSDGsを意識した取り組みを検討していただきたい。
理事長 小林 一三