風薫る五月,新緑がまぶしい季節となりました。今年はコロナも落ち着きを見せるなか「子どもの日(5日)」に合わせて鯉のぼりを掲揚するイベントが各地で開催されるそうです。青空に色鮮やかな鯉のぼりが悠々と泳ぐ姿は壮観です。ゴールデンウイーク,皆さんはどう過ごされるのでしょうか。親子連れでゆっくりと休日を楽しむ光景は微笑ましいものです。一方,子どもたちを取り巻く環境は必ずしも平穏であるとは限りません。貧困や教育格差,虐待など解決の糸口をなかなか見いだせない現実が続いています。当事業団でも関係各機関と連携し,子どもたちが健やかに成長できるよう子育て支援の充実を引き続き推進してまいります。
この度,都有地活用による地域の福祉インフラ整備事業に係る障害者福祉サービス事業所・運営事業者として当事業団が決定されました。具体的には,主に重度知的障害者を対象にしたニーズの高い生活介護及び短期入所事業を行うため調布基地跡地を活用し事業運営を実施するものです。すでに調布基地跡地の一部は福祉ゾーンとして位置づけられ,市は調布市知的障害者援護施設「なごみ・そよかぜ・すまいる」を整備し,その運営にあたっては市の事業を受託する形で当事業団が事業運営を担ってきました。あれから20年余が経過し,地域における中核的な役割を果たしてきた実績のもと新たなステージを迎える思いで職員一丸となって取り組んでまいります。竣工・供用開始は令和7年度を予定していますが,東京都及び三市(調布市・三鷹市・府中市)と連携しながらご利用者さんに喜んでいただけるよう歩を進めてまいります。
理事長 小林 一三