大リーグにおける大谷翔平選手の活躍が顕著であり,その試合は日本でも日常的に放映され,スポーツ界において熱狂的な話題となっています。私も野球ファンとして,時間さえ許せばBS放送でその瞬間を楽しんでいます。
幼少期から近所の空き地での草野球やテレビ観戦は,日々の楽しみでした。また,40年以上にわたり調布基地跡地のグランドでの早朝野球リーグ戦に参加し,現在は試合には出場していませんが,連盟会長として関与しています。特にこの猛暑の夏でも,朝早くのグランドでのひとときは心地よいものです。
私は本格的な練習はしてこなかったものの,学生時代から社会人に至るまで,野球は私の生活において重要な位置を占めてきました。このような経験からか,以前の職場では全員野球をモットーに業務に取り組むことを提案し,その重要性を職員に呼びかけてきました。これは昭和世代の言葉と言われるかもしれませんが,その情熱は未だ衰えていません。
現在,当事業団には,約200人の正規職員と約400人の非正規職員,合計600人以上の職員が在籍しています。これらの職員は,障害分野での7か所の施設,12か所のグループホームに加え,児童分野では,2か所の施設と学童クラブ11か所,あそビバ5か所,児童館1か所,合計38の事業所で,利用者の方々や子どもたちとその家族への支援はもとより,経理など各種事務を含め運営全般を担っています。また,事業所を超えた業務としては職員研修や広報,リスクマネジメント,防災などの各委員会やICT推進のためのプロジェクトチームなどにも参加し,日常業務における課題解決に取り組んでいます。日々多忙な状況にあっても,各委員会での議論や作業は職員のモチベーションを高め,組織運営に積極的に関与することにつながっています。
組織規模が大きくなれば本部が中心となって研修や広報などの全体業務を担うことも考えられますが,現在,限られた予算と人員配置の中で組織運営を行うことや各事業所間の情報共有や風通しの良い職場作りが必要なことから,各課題を職員参加で議論,検討していく体制としています。個々の職員の負担増となっていることは認識していますが,今後も一人ひとりが持てる力を最大限に発揮し,職員全員が一体となって組織運営に取り組んでいければと考えています。
理事長 伊藤栄敏