令和8年4月理事長便り←こちらからも内容ご確認いただけます!
令和8年度がスタートしました。
当事業団では、障害福祉分野において新たに「知的障害者施設ハートポートこもれび」の運営を開始するとともに、児童福祉分野では富士見児童館の運営を新たに担うこととなりました。
「こもれび」については、先月一四日、隣接して社会福祉法人緑新会が運営する「ケアコミュニティみちふの森」と合同で竣工記念内覧会を開催しました。当日は、三鷹市、府中市、調布市の市長や議長、市議会議員、都議会議員をはじめ、多くの関係者の皆さまにご出席いただき、春のやわらかな陽光が差し込む「こもれび」3階レクリエーションスペースにおいて、和やかな雰囲気の中で行われました。
その席で私は、調布基地跡地には、地域の知的障害者のご家族の皆さまから「親なき後も、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる施設を」という切実な願いが寄せられてきたこと、そしてその思いを三鷹市をはじめとする関係自治体が受け止め、これまで福祉施設の整備が段階的に進められてきたことをお話ししました。また、それら施設の運営においては、公的責任を担う当事業団が柔軟性と専門性を発揮しながら役割を果たしてきたことにも触れました。
さらに、今回運営を開始する「ハートポートこもれび」については、その名のとおり、利用者やご家族、地域の皆さまの「こころ」と施設に携わる職員の「こころ」とが優しく結ばれ、木々の間から差し込む「こもれび」のような、温かく穏やかな支援を目指していく決意をお伝えしました。
三鷹市の河村市長からは、施設整備の具体化には時間を要したものの、地域の課題であった重度知的障害者や医療的ケアを必要とする方々を対象とした生活介護と短期入所施設が整備され、その運営を両法人が担うことへの感謝と期待のお言葉をいただきました。
また、三鷹市と調布市の心身障害者(児)親の会会長からも、「これまでの願いが実を結び感謝している。実績があり信頼されている両法人が運営に当たることに大きな期待を寄せている」との思いが述べられました。
式典終了後には、担当職員から両施設の諸室や設備、今後の運営体制について説明を行いました。
本施設では、生活介護事業において本年4月から6名の利用を予定しています。自閉症や行動障害など特別な配慮を必要とする方々を想定し、静養室やゆとりある空間を確保するとともに、利用者一人ひとりの個別性と主体性を尊重した支援を行ってまいります。短期入所事業では定員9名とし、そのうち3名を緊急利用枠として設定しています。また、重度知的障害者の地域生活を支える「地域生活支援拠点」として、行政と連携しながら緊急対応を含めた包括的な支援体制を整えていきます。
この調布基地跡地における福祉施設整備は、平成2年に三市の間で社会福祉施設用地19,100㎡の土地利用が合意され、特別養護老人ホームや知的障害者援護施設などの整備方針が定められたことに始まります。その後、順次施設整備が進められ、今回、当事業団が整備した施設と、隣接地に社会福祉法人東京緑新会が設置する重症心身障害者通所・短期入所施設の整備により、当初の土地利用計画は一つの節目を迎えることとなりました。
これまでの経緯をしっかりと受け止めながら、複雑化・多様化する福祉ニーズに対し、今年度も地域とともに歩み、着実に応えてまいりたいと考えております。
理事長 伊藤栄敏
