親などから虐待を受けた疑いがあるとして、全国の警察が昨年に児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数は、前年比22.4%増の8万104人となり過去最高となったことが明らかになりました。虐待内容では「心理的虐待」が全体の約7割を占め、以下「身体的虐待」、食事を与えないなどの「育児放棄(ネグレクト)」「性的虐待」となっています。千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡し、両親が逮捕されました。小学校のアンケートに、女児から『お父さんにぼう力を受けています』と回答したにも関わらず尊い命を救うことができませんでした。何ともやり切れない気持ちでいっぱいです。これまで児相や学校、教育委員会の対応のまずさも指摘され,警察も含めた関係各機関の連携の質が問われています。政府は東京都目黒区の女児虐待死事件を受け、すでに緊急総合対策をまとめており、児童福祉司の増員など児相強化策の前倒しを図るといいます。子どもたちがすこやかに成長できるよう私たちに課せられた責任は重いと感じております。

さて、カラフルパークは、障害のある人が自由に表現できる場をつくりたいという想いから平成27年に始まった活動です。アート、音楽、スポーツ、劇といった様々な表現活動を通して、参加する一人ひとりが「おもしろい」と思ったことを見つけられる場所です。今回は『メイク&アクセサリーでカラフルチェンジ』です!要らなくなったアクセサリーや帽子、バッヂ・スカーフ等を活用し大変身です。ショールを身にまとった姿、カンカン帽をかぶった粋な面持ち、ちょっぴりおしゃれなメイクアップ、何気ない笑顔、参加した一人ひとりが自由に輝いています。緑の森に鳥が舞い、妖精が遊ぶそんな素敵な空間をかもしだしています。玄関入口にその模様が展示されていますので是非ご覧ください。

春は出会いと別れの季節でもあります。子ども発達センター通園事業あゆみの卒園式も行われます。楽しかったこと、辛かったこと、嬉しかったこと、思い出いっぱいのことでしょう。ここで培われた逞しさをばねにさらに成長してください。そして、新年度には事業団に新たな職員も加わります。今年も満開の桜が楽しみです。

〇平成30年度第4回監事監査
2月13日(水)、大槻・植松両監事により事業団の業務の執行状況及び予算の執行状況について、平成30年度第3四半期事業報告書、会計報告書に基づき監事監査が実施されました。業務・予算執行状況とも適正に処理されていることの確認をいただきました。

理事長 小林 一三