643万トン。この数字は何かご存知でしょうか。農林水産省は、平成28年度の食品ロスの量の推計結果を公表しました。本来食べられるにも関わらず捨てられた食品ロスが約643万トンだそうです。これは世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量の約2倍に相当する膨大な量となっています。このうち家庭で生じたものが約半分を占めているということで私たち消費者の意識改革も重要です。大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが必要です。まだ、食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」の削減を目指す「食品ロス削減推進法」がさる24日参院本会議で全会一致で可決され、成立しました。政府に基本方針の策定、自治体に推進計画策定、事業者には施策への協力を求めるなど「国民運動」として食品ロス削減に取り組むよう求めています。
食品ロス削減には、リデュース(発生抑制)のほかリユース(再利用)も重要です。貧困世帯に食料を提供する「フードバンク」活動など各地域で継続的な取り組みが続いています。調布市内では調布市社会福祉協議会を中心に、市内の社会福祉法人が集まり、地域公益活動の一つとして平成28年から始めたフードドライブが好評で今年も実施しています。平成30年度第4回フードドライブには、1464点の食料があつまり、児童養護施設や子ども食堂など10の施設・団体にお贈りすることができました。多くのご協力をお寄せいただきありがとうございました。今後も地域の皆さまと連携を深めながら取り組んでいきたいと思います。
紫陽花の季節もこれからですが、先月下旬から梅雨入りを待たずに夏日になったような天気が続いています。今年の夏も猛暑となるのでしょうか。気候の変化に身体が追い付かず早くも熱中症などで救急搬送される事例も報道されています。利用者さんそして職員の健康管理には万全を期していきたいと思います。

〇令和元年度第1回監事監査(決算監査)
5月14日(火)、大槻・植松両監事により事業団の執行状況及び予算の執行状況について、平成30年度事業報告書、財務報告書に基づき決算監査が実施されました。業務・予算執行状況とも適正に処理されていることの確認をいただきました。

〇令和元年度第1回理事会(決算理事会)
5月22日(水)、令和元年度第1回理事会が開催され、平成30年度事業報告書、決算報告書、評議員選任委員会の招集、新評議員候補者の選任、定時評議員会の招集についての議案を提出し、何れも承認されました。

理事長 小林 一三