聞きなれない「新型コロナウイルス」による肺炎が世界的な拡がりをみせています。当初の予測を上回るスピードで感染者が増えているようです。WHO(世界保健機構)の「緊急事態」宣言、国内でも2月1日から「指定感染症」、「検疫感染症」として施行し、感染拡大の防止に万全を期すとしています。SARSやMERSと同様に一刻も早く収束に向かうことを願ってやみません。インフルエンザにも有効と言われていますが、アルコール消毒やうがい、手洗い、マスクの着用等々日々の生活の中で励行していきたいと思います。
当事業団元理事長吉尾勝征氏が、令和元年12月21日に逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。吉尾氏は平成15年4月から8年間、理事長として障害福祉の向上と子育て支援事業の発展に心血を注がれました。特に当時調布市長であった平成12年4月、調布基地跡地に知的障害者援護施設「なごみ・そよかぜ・すまいる」を完成させ、調布の障害福祉を大きく前進させました。豪放磊落のリーダーシップを発揮されながらも、利用者さんに寄せる眼差しは温かく慈愛に満ち溢れていたのが印象的でした。心からご冥福をお祈りするとともに、薫陶を受け私たちが故人の思いをしっかりと受け継いでいきたいと思います。
令和2年度の予算編成も大詰を迎えています。新たなグループホームの設置や障害児学童クラブの開設等、利用者さんのニーズに的確に応えられるよう、全力で取り組んでまいります。今年は暖冬の影響か梅の開花も早いようです。庭の梢にメジロがとまり、心を和ませてくれます。
理事長 小林 一三