東日本大震災から間もなく10年,犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに,被災されたすべての方々に改めてお見舞い申し上げます。地盤のかさ上げや住宅再建,堤防・道路等の復興が着実に進められていますが,人口の流失や高齢化,過疎化の進行など今なお多くの課題をかかえています。また,先月は東日本大震災の余震と見られる福島,宮城で震度6強の地震が発生しました。災害はいつ起きるか分かりません。防災意識の向上に努めるとともに日頃からいざという時の備えと普段の防災訓練は欠かせません。事業団では,安全対策として定期的に避難訓練や安否確認一斉メール,緊急連絡網を活用した訓練のほか初期消火や救急救命訓練なども実施しています。「自らの命は自らが守る」日頃からの心がけと災害発生時の対応能力を高めていきたいと思います。

 

2度目の緊急事態宣言が3月7日まで延長される中,新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は減少傾向にありますが,ここに来て減少幅が鈍化している状況です。医療体制の逼迫や重症者・死者数の増加,職場や家庭内感染も増えており,引き続き感染拡大防止の取り組みを進めていかなければなりません。流行収束の切り札として期待されるワクチン接種が国内でもようやく開始されました。供給確保が課題であることから広くワクチン接種が行きわたるには時間がかかりそうです。でも,先を見通せることは嬉しい限りです。市とも連携を図りながら適切に対応していきたいと思います。

 

朝晩は気温が下がる日もありますが,日ごとに暖かくなってきました。自宅周辺の散歩コースには鮮やかな黄色い花をたわわにつけたミモザの花が春の訪れを告げています。3月8日は「国際女性デー」,イタリアではこの日女性に敬意と感謝を込めてミモザの花を贈る慣わしとか,素敵な光景に心も和みます。

 

〇令和2年度第4回監事監査

2月19日(金),大槻・植松両監事により事業団の業務の執行状況及び予算の執行状況について,令和2年度第3四半期事業報告書,会計報告書に基づき監事監査が実施されました。

業務・予算執行状況ともに適正に処理運営されていることの確認をいただきました。

 

理事長 小林 一三