今年も残すところわずかとなりました。このところ新型コロナウイルスの感染がようやく減少し,師走を迎えています。何気ない日常生活とともにこれまでセーブしていた飲食や旅行など少しずつ行動できることは嬉しいものです。しかし,諸外国では再拡大や新たな変異株が確認されており,まだまだ油断はできません。

 

さて,この一年を振り返り事業団としてどんな年だったのか。特徴的なことをあげますと,度重なる緊急事態宣言が発出されるなか新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に取り組みました。三密の回避や施設内消毒の徹底,希望する利用者,職員のワクチン接種,各施設では各種補助金を活用し定期的なPCR検査を実施するなどきめの細かい対応を行いました。また,増え続ける児童虐待防止対策をより一層強化するため,すこやかの虐待防止センター事業を市に移管しました。さらに,11ケ所目のグループホームとして,体験型ホーム「ちゃれんじ」を開設しました。これにより当法人が運営する全グループホームの利用者の男女別化が図られることになりました。この他,来年度から新たに調布市から受託する予定の国領児童館学童クラブの検討を開始しているほか,重度心身障害者の方の新たな通所先の確保について,市とも協議・検討を重ねています。引き続き様々なニーズに的確に応えるべく来年も全力で取り組んでまいります。

 

今年はラニーニャ現象(赤道付近の海域において海水面の温度が平年より低くなる現象)だそうで,厳しい寒さや大雪になるおそれもあるそうです。体調崩すことなく新たな年を迎えたいと思います。事業団各施設では,感染症対策を講じながら,それぞれ工夫を凝らして「クリスマス会」「年末交流会」等を実施していきます。この一年間の皆様のご支援に厚く感謝申し上げます。良いお年をお迎えください。

 

〇令和3年度第3回監事監査

11月19日(金),大槻・植松両監事により事業団の業務の執行状況及び予算の執行状況について,令和3年度第2四半期事業報告書,会計報告書に基づき監事監査が実施されました。業務・予算執行状況とも適正に処理されていることの確認をいただきました。

<主な質疑>

・学童クラブにおける育成状況のなかで暴力をなくすための「魔法の言葉」は大変良い取り組みです(ゆずのき),・業務災害の内容について(すまいる,あゆみ,すこやか)

 

〇令和3年度第4回理事会

11月25日(木),令和3年度第4回理事会が開催され,定款の変更及び令和3年度第2次補正予算,評議員候補者の選任,評議員選任委員会の招集,評議員会の招集についての議案を提出し,何れも承認されました。また,第2四半期事業報告及び管理運営規程の一部改正等について資料に基づき報告を行いました。

<主な質疑>

・ショートステイ事業における緊急利用者の受け入れのなかで家族,本人への対応は(なごみ),・無期契約職員の年齢構成は(本部事務局),・発熱等により入院した利用者の状況は(なごみ),・朝活の時間を活用した職員アンケートの内容は(そよかぜ),・就労移行支援における退所者のアフターフォローは(すまいる),・日帰り介護事業について(まなびや),・相談支援件数が増えている内容は(ちょうふだぞう),・介助における不適切な対応の内容は(すくらむ),・児童相談所との関わりと連携は(あゆみ),・相談事業における虐待防止センターとすこやかの棲み分けは(すこやか),・ユーフォーの開設時間について(学童クラブ・ユーフォ―)

 

理事長 小林 一三