早いもので,今年も残すところわずかとなりました。12月に入ると恒例の「福祉まつり」(3日,4日)が調布駅前広場を中心に開催されます。今年は3年ぶりに会場開催ということで福祉団体やボランティア団体による販売(手作り品,テイクアウト限定商品など)や専門職による相談コーナー,ぬり絵展示コーナーなど実施されます。また,福祉まつりを楽しむための動画配信,調布市内にある福祉作業所などのお店を応援する企画として“カフェ&ショップめぐり”など盛りだくさんです。同時に,福祉まつりの目的の一つである福祉団体の活動資金確保のため,市内各所に募金箱が設置されています。集まったお金は社会福祉協議会を通して福祉団体・施設へ配分されます。新しいふれあい・助け合い社会の充実には,こうしたボランティアの活動や善意の寄付あればこそと,頭が下がります。
さて,この一年を振り返り事業団としてはどんな年だったのか。特徴的なことをあげますと,今年も度重なる新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴いPCR検査の実施や新型コロナワクチン接種など基本的な感染防止対策の徹底を図りました。4月より「国領児童館学童クラブ」を新たに受託するとともに7月から第二小学校学童クラブから分割移転し開設した「あおぞら学童クラブ」の運営を始めました。また,自主事業として,知的障害者の暮らしの場であるグループホーム「小島町ふれんず」も6月から利用者の受け入れを開始しました。一方で重点課題である人財の確保も急務となっており,オンラインでの就職説明会の実施など多様な求人活動の強化を図りました。さらに,虐待やコンプライアンスに関する相談ができる仕組みづくりの一環として昨年度末に開始した理事巡回を継続しています。また,主任以上の職員と経営層とのコミュニケーションがより密接に図れるよう意見交換の場の拡充を図りました。さらに,虐待防止研修を実施し,職員同士で日頃の支援を振り返る機会を設けました。引き続き様々なニーズに的確に応えるべく来年も全力で取り組んでまいります。
今シーズンの冬の気温は全国的に平年より低く,厳しい寒さになる予想だそうです。体調崩すことなく新たな年を迎えたいと思います。事業団各施設では,感染症対策を講じながら,それぞれ工夫を凝らして「クリスマス会」「年末交流会」等を実施していきます。この一年間の皆様のご支援に厚く感謝申し上げます。良いお年をお迎えください。
〇令和4年度第3回監事監査
11月17日(木),稲田監事により事業団の業務執行状況及び予算の執行状況について,令和4年度第2四半期事業報告書,会計報告書に基づき監事監査が実施されました。業務・予算執行状況ともに適正に処理運営されていることの確認をいただきました。
〇令和4年度第3回理事会
11月25日(金),令和4年度第3回理事会が開催され,第二次補正予算(案),評議員会の招集,臨時職員就業規程の一部改正についての議案を提出し,何れも承認されました。また,第2四半期事業報告及び(仮称)調布基地跡地福祉施設,(仮称)国領7丁目障害者福祉施設について資料に基づき報告を行いました。 <主な質疑>・今年度から各施設への理事巡回が実施されている。理事会等で事業報告がされているが現場でのリアルな状況把握ができ引き続き継続した取り組みを願う。・コロナ禍ではあっても皆が参加できる研修は重要。今後もオンラインを活用した研修を取り組んでほしい。・夜間想定の避難訓練はどのような内容か(なごみ)。
理事長 小林 一三