今年も残すところわずかとなりました。各地で色とりどりのクリスマスイルミネーションが始まっています。12月に入ると恒例の「福祉まつり」(2日,3日)が調布市役所前庭を中心に開催されます。これまで新型コロナウイルスの影響で中止やオンラインの開催等,様々な形で開催されてきましたが,今年は4年ぶりにコロナ禍以前と同じ規模で開催されます。福祉作業所やボランティア団体の手作り品販売や専門職による相談コーナー,車いすやパラリンピック競技でもあるボッチャの体験コーナー,「サニーくんのぬりえ作品」の大募集など盛りだくさんです。我がすまいるのメンバーも出店し,新商品も取り揃えて“美味しい焼きたてパン”を声高らかに販売します。参加団体同士や来場者との交流を深め,年末の楽しいひと時を過ごしたいと思います。

さて,この一年を振り返り事業団としてはどんな年だったのか。特徴的なことをあげますと,新型コロナ関連では,感染症法上の位置づけが5類に移行しました。日常生活も少しずつ落ち着きを取り戻しつつあるなかで今年度も利用者・職員に対するPCR検査の実施をはじめとする感染防止対策に取り組みました。令和6年4月から開設予定の「(仮称)調布市国領7丁目障害者施設」に設置される「(仮称)デイセンターまなびや国領」及び「(仮称)ワークライフカレッジすとっく」の開設準備を行いました。また,調布基地跡地福祉施設整備事業による都有地の貸付決定に伴う重度知的障害者生活介護事業及び短期入所事業「(仮称)こもれび」の令和8年開設に向けた準備を行いました。一方で人材の確保も急務となっており,オンラインでの就職説明会の実施や市報,福祉人材センター,ハローワークなど多様な求人活動の強化を図りました。虐待やコンプライアンスに関する相談ができる仕組みづくりの一環として理事等巡回を継続するとともに各施設で虐待防止研修を実施し,職員同士で日頃の支援を振り返る機会を設けました。引き続き様々なニーズに的確に応えるべく来年も全力で取り組んでまいります。

今冬は気温が高く,日本海側の雪は少なめとの予報だそうです。体調崩すことなく新たな年を迎えたいと思います。事業団各施設では,感染症対策を講じながら,それぞれ工夫を凝らして「クリスマス会」「年末交流会」等を実施していきます。この一年間の皆様のご支援に厚く感謝申し上げます。良いお年をお迎えください。

〇令和5年度第3回監事監査 11月22日(水)
稲田監事,吉田監事により事業団の業務執行状況及び予算の執行状況について,令和5年度第2四半期事業報告書,会計報告書に基づき監事監査が実施されました。業務・予算執行状況ともに適正に処理運営されていることの確認をいただきました。

<主な質疑>・学童クラブなど放課後の過ごし方のニーズは増加傾向と思うが今後の予測は(学童クラブ)・インスタグラムを開始したとあるが,その運用状況は(すこやか)・光熱水費や原材料費等値上がりしているが,その対応は(すまいる,すくらむ)

〇令和5年度第4回理事会 11月29日(水)                                          令和5年度第4回理事会が開催され,(仮称)まなびや国領寝台特殊浴槽等リース契約,第2次補正予算(案),臨時職員就業規程の一部改正,無期契約職員就業規程の一部改正,施設長の選任,評議員会の招集についての議案を提出し,何れも承認されました。また,第2四半期事業報告及び(仮称)調布基地跡地福祉施設について資料に基づき報告を行いました。

<主な質疑>・動画の中で頭をはたいたと説明があったが,どんな状況でそうなったのか(そよかぜ)・服薬に伴う事故が散見される。事業団全体で改善策を講ずるべき(なごみ他)・ケガ等のなかで通院実績や受診状況あれば報告願いたい(全体)・虐待案件は再発防止をいかに取り組むかが重要。トップダウンだけではなく,それぞれの施設,職員のボトムアップの視点も取り入れて対応求めたい(全体)・食物アレルギー者の事前の打ち合わせ,その後の対応は(なごみ)

理事長 小林 一三