多くの犠牲者と家屋の倒壊,ふるさとの壊滅的な被害をもたらした能登半島地震から1ヶ月。厳しい冷え込みのなか停電や断水も続きインフラ全体の復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。一方,能登空港も羽田旅客機便の運航再開が始まるとともに金沢から能登半島へのバス運行や鉄道も再開され,ほんの少し日常が戻ってきました。しかし,本格的な復興・復旧はこれからです。こうした中,こども家庭庁や厚生労働省から被災地への介護職員等の派遣依頼があり,1月19日から当事業団職員も現地で対応にあたりました。派遣先は,被災地からホテル等の2次避難所に移る期間に過ごしてもらう1.5次避難所(いしかわ総合スポーツセンター等)。現地からの報告によると,センターでは高齢で要介護者が多いため,トイレや入浴等介護が逼迫していて新規入所者も増えているそうです。それでも,入所されている方は輪島や穴水町等の被害が大きかった地域から来ている方が多く,「やっとお風呂に入れた、暖かくて助かった」等の声が寄せられています。今後も長期的な支援が必要であることから,引き続き被災地支援を継続していきたいと考えています。
先月,なごみの新年の恒例行事である“しんねんをいわう会”が開かれました。餅つきや軽食をいただきながら三線の演奏,職員による歌や踊りのパフォーマンスを皆で楽しみました。コロナも落ち着きを見せ始め,皆で新年を祝うことができることは嬉しいものです。また,すこやかでは幼児交流事業の「すくすくパンダ」で節分をイメージしたイベントがありました。私も父鬼に扮して子どもたちと交流です。新聞紙を使ったじゃんけん遊び,ボールづくり,豆まき,仲良しダンスなどあっという間の楽しいひと時でした。みんな喜んでいただけたかな?これからも子どもたちとのふれあいを大切にしていきたいと思います。
令和6年度の予算編成も大詰めを迎えています。「(仮称)調布市デイセンターまなびや国領」をはじめとした新規事業も目白押しです。一人ひとりの利用者さんが地域の中で安心して生活できるよう全力で取り組んでまいります。間もなく立春。梅のつぼみも膨らみ鶯の声やメジロの飛び交う季節もすぐそこです。
理事長 小林一三