さる,2月6日に,国の障害福祉サービス等報酬改定検討チームでは,令和6年度の報酬改定の主な内容(予定)を公表しました。
主なポイントとして,福祉・介護職員等の処遇改善のための措置として,処遇改善加算が引き上げられたほか,障害者が希望する地域生活を実現する地域づくりを図るため,地域移行に関する配慮がなされる見込みです。また,強度行動障害を有する障害者への支援や医療的ケアを要するものへの支援についても報酬の見直しがなされる見込みとなっています。
加えて,障害者虐待の防止や権利擁護への対応,障害者の意思決定支援についてサービス等利用計画や個別支援計画作成時などに配慮すべきこととして盛り込まれる予定です。
今回の改定は,障害者が地域でその人らしい暮らしを実現するためには,必要な事項が一定盛り込まれたものだと考えますが,その報酬額はこれを実現するにはまだまだ十分とは言えません。
しかし,私たちは「すべての利用者が人として人らしく尊ばれ、自らの意思に基づいた生活を地域社会で営むことができるよう支援します。」という法人の経営理念の下,職員一人ひとりの,「福祉力」を発揮して,現行の報酬の足りないところを補えるよう頑張っていきたいと思っています。
地震発生から2か月。今も1万人を超える人たちが避難所で暮らしていて,支援をどう継続していくかが大きな課題となっています。能登半島地震災害への当事業団が集約した義援金は7万9,165円でした。調布市社会福祉協議会を通して寄付させていただきました。人的支援については事業団から現在5名の職員から応募があり,順次派遣中です。人的支援を今後も継続するため追加募集を行ってまいります。
間もなく桜の季節を迎えます。子ども発達センター通園事業あゆみの卒園式も行われます。逞しく成長されたお子様たちの姿にご家族の皆さまのお喜びもひとしおのことと思います。ここでの思い出を胸に,さらに大きく羽ばたかれることを期待しています。
〇令和5年度第4回監事監査 2月15日(木),稲田監事・吉田両監事により事業団の業務の執行状況及び予算の執行状況について,令和5年度第3四半期事業報告書に基づき監事監査が実施されました。業務・予算の執行状況ともに適正に処理されていることの確認をいただきました。
<主な質疑>
・施錠等の改善策として自動施錠を導入できないか(すくらむ)・学区域が違っても児童館を利用することができるのか(児童館)・能登半島地震への被災地支援の状況について・「(仮称)こもれび」の進捗状況について(本部)・養育支援訪問事業におけるヤングケアラーの援助について(すこやか)
理事長 小林一三