新緑が眩しい季節となりました。白やピンクの花を咲かせるハナミズキ,華やかな色合いのツツジ,ネモフィラ,芝桜など私たちの目を楽しませてくれます。今年のゴールデンウイークは日本を訪れる外国人も着実に回復し,各地の行楽地は大賑わいです。薫風に誘われて気の向くままにのんびりと旅をしたい心境です。

能登半島地震から4ヶ月。仮設住宅の建設が急ピッチで進むなど復興に向けた懸命の努力が続けられていますが,被災者は今なお厳しい環境での生活を余儀なくされています。当事業団職員も東京都社会福祉協議会と連携し,金沢(石川総合スポーツセンター)や社会福祉法人佛子園の輪島市拠点内グループホーム・福祉避難所等で食事や服薬,歯磨き,排せつ,入浴,移動の介助,余暇活動,相談支援など多岐にわたる活動を行っています。一人ひとりの被災者が一日も早く安心した日常生活に戻れますよう,引き続き被災地支援を継続してまいります。

年度の切り替えのこの時期は,前年度の事業報告書の取りまとめや決算報告書の作成など一年で最も忙しい緊張した日々が続きます。併せて,今年度は国領7丁目障害者施設や調布ケ丘児童館学童クラブが開始されており,順調な事業運営を進めてまいります。また,次年度以降は,調布ケ丘児童館の運営受託,基地跡地福祉施設「(仮称)こもれび」(第2そよかぜ・ショートステイ)の開設に向けた取り組みなど大きな事業計画が目白押しです。当事業団も法人設立から四半世紀。15年前の当初予算は12億1,500万円余,職員数236人(正規・臨時職員合わせて)でしたが,今年度との比較では当初予算31億4,600万円余(2.6倍),職員数577人(2.4倍)で飛躍的に事業拡大が続いており,隔世の感があります。こうした背景を考慮し,医療的ケアや利用者さんの高齢化への対応,どう人材を確保していくのか,管理運営体制の見直し,外部監査導入に向けての検討など喫緊の課題も山積しています。それは事業団の果たすべき役割,期待の証でもあり,職員一丸となって取り組んでまいります。

気象庁の長期予報では今年の夏も全国的に気温が高くなり,熱中症のリスクも高まると予想しています。猛暑に負けない体づくりには,暑くなり始めの時期から適度な運動を心がけ体が暑さに慣れることも大切だそうです。なごみ・そよかぜでは朝のウオーキングを続けています。私も心地よい汗をかきたいと思います。

 

〇令和6年度第1回臨時理事会
4月5日(金),令和6年度第1回臨時理事会が開催され,副理事長の選任についての議案を提出し,八角千里氏が選任されました。

 

理事長 小林一三