風薫る5月、新緑がまぶしい好季節を迎えました。新年度が始まりました。今年度市内の学童クラブの入会申請者数は、1,923人。しかし地域によっては入会がかなわず、117人の児童は入会を保留している。学童クラブは、児童福祉法に基づき、就労等の理由により、保護者が昼間家庭にいない小学生を対象に、家庭に代わる放課後の適切な「遊びや生活の場」を提供する事業です。また、集団生活を通して、お子様の成長や基本的生活習慣の確立を支援し、健全な育成を図ることを目的としています。一方、保護者の就労状況に関係なく、全ての小学生を対象に、放課後の学校施設を利用して、自由で安全な「遊び場・居場所」を提供し、楽しく遊びながら社会性や創造性を養うことを目的として市内全市立小学校に設置されているユーフォー(放課後子供教室事業)事業も行っています。学童クラブは施設箇所数も平成19年度の22か所(定員数1,260人)から平成29年度は35か所(定員数2,010人)へ、ユーフォーでは登録児童数が平成19年度4,134人から平成28年度は7,005人となっており、学童クラブもユーフォーも年々利用者が増えています。市の人口推計でも年少人口(0から14歳)は、しばらくは微増傾向を示しており、今後も学童クラブ、ユーフォーのニーズは高まるものと思われます。
調布市児童館・学童クラブ・ユーフォー利用者調査報告書によれば、学童クラブでは「満足」と「まあ満足」をあわせた≪満足≫は“施設の場所(周辺環境)”、“学校からの距離(通いやすさ)”、“利用時間(開始・終了時間)”に高い評価をいただいています。また、ユーフォーの≪満足≫は“施設への安心感”、“子どもにとって楽しく居心地の良い場所となっている”が挙げられています。

調布市では、国の方針や保護者等からのご要望、児童福祉法の改正に伴い、平成27年4月から学童クラブでは、対象学年の拡大や開設時間の延長、またユーフォーでは、開設日数・開設時間を拡充しました。併せて、運営業務を事業者に委託し、専門性を活かした運営を行っています。こうした中、調布市社会福祉事業団が調布市から新規事業として受託した5つの学童クラブ5つのユーフォーも今年は3年目を迎えます。職員も子どもたちが安全に、仲よく遊べるようサポートするとともに、連絡帳の作成やお便りの作成、七夕工作や児童館まつり、遠足の実施などのほか緊急時の対策として地震・火災を想定した訓練や不審者対応訓練の実施、アレルギー対応や保護者会の実施、特に新1年生については、4月当初は、学校にお迎えに行くなどきめ細かい対応を行っています。次代を担う子どもたちが元気にそして笑顔で日々過ごせますよう、子どもたちの成長を支え、より良いサービスを今後も職員一丸となって取り組んでまいります。

理事長 小林一三