紫陽花が色鮮やかに咲きほこり、目を楽しませてくれる季節となりました。この夏も猛暑と台風の発生も気になるところですが、今年も雨量は少ないのでしょうか。水不足にならないか、ちょっと不安です。
当事業団の南側に畑があります。利用者やご家族の皆さんが丹精をこめて野菜や花を育てています。トマト、ナス、きゅうり、玉ねぎなど四季折々にぎやかな景色を見せてくれます。先週、“あゆみ”と“なごみ”のご利用者、ご家族の皆さんでじゃがいも掘りを行いました。子どもたちは泥んこになりながら、ちっちゃな手で掘り起こすと大きなじゃがいも、かわいいじゃがいもが続々と顔を出します。「先生ここにもあったよ!」と目を輝かせ、あっという間にバケツはいっぱいです。収穫したじゃがいもは、ゆでて塩やバターをつけていただきました。ほくほくしてとっても美味しかったと大好評でした。ところで、この“なごみ畑”は今年が最後の収穫となり、近々に福祉施設へと変わります。振り返れば、当事業団の発足時にご利用者に収穫の喜びを体験していただきたいとボランティアのご協力を得て園芸活動を実施してきました。何とか継続できないかと要望もあり、今までの広さは確保できませんが、敷地内で工夫し対応していきたいと考えています。
梅雨のこの時期、なごみでは一日外出がたけなわです。よみうりランドやロマンスカーで箱根旅行、八景島シーパラダイスなど小グループに分かれての外出です。メリーゴーランドやゴーカート、温泉、水族館のショータイムに皆十分楽しみ、心ゆくまで優雅にランチを味わいました。
7月7日は七夕。事業団の各施設では、七夕の飾りつけが始まっています。笹の葉に輪飾りやぼんぼり、願い事を書いた短冊を皆で飾りました。皆さんの願い事が叶うといいですね。7月は昨年相模原市で起きた悲しいできごとから1年を迎えます。改めて被害に遭われ亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。あの日のことを風化させることなく、真摯に向き合っていくことが私たちに課された責務であると、思いを新たにしています。間もなく梅雨明けと本格的な夏を迎えます。猛暑に負けずに乗り切っていきましょう。

理事長 小林 一三