令和8年10月理事長便り←こちらからも内容ご確認いただけます!
今年のすこやかの夏祭りは、「むかしあそびコーナー」をはじめとした多彩なプログラムに加え、仙川だるま連の皆さまのご協力による阿波踊り体験なども行われ、大いに盛り上がりました。
すこやかでは、春の運動会、夏祭り、クリスマス会など、職員のアイデアと工夫を生かした手づくりのイベントを数多く開催しています。私も毎回参加していますが、会場にあふれる親子の笑顔に触れるたび、こちらまで元気をいただき、温かな気持ちになります。
さて、調布市子ども家庭支援センター「すこやか」は、平成13年(2001年)、子育て支援の総合的な拠点として調布市により設置され、当事業団が運営を担うこととなりました。開館以来、「あそぶ」「あつまる」「つたえる」「あずける」「てつだう」「相談する」をテーマに、多くの事業を展開し、地域の子育て支援ネットワークの中核として歩んでまいりました。
平成23年には来館者数が100万人を超え、令和5年には200万人を超えるまでになりました。そして今年、すこやかは開設25周年という大きな節目を迎えます。今日、すこやかが多くの地域の子育て家庭から親しまれ、信頼される存在となったことは、決して偶然ではありません。その歩みを支えてきたのは、何よりも職員一人ひとりの創意工夫と、日々積み重ねてきた努力であったと思います。
すこやかには、保育士、社会福祉士、公認心理師など、それぞれの専門性を持つ職員がいます。しかし、その大きな力は専門的な知識だけではありません。職員は常に利用者の目線に立ち、「今、目の前にいる親子に本当に必要な支援は何か」を考え、利用者の声や社会の変化を受け止めながら、新しい支援やプログラムを創り出してきました。
春の運動会や夏祭りなどの行事も、その一つです。「どうすれば親子に楽しんでもらえるか」「どうすれば安心して過ごしてもらえるか」と職員が知恵を出し合い、一つひとつ準備を重ねています。利用者の皆さまの笑顔の陰には、こうした職員の目には見えない努力があります。
そして、その日々の積み重ねこそが、地域からの信頼につながっているのだと思います。
25年という年月の中では、利用する世代にも広がりが生まれています。かつて子どもとしてすこやかのひろばで遊んだり、一時預かりを利用したりしていた人たちが、今度は親となり、自分の子どもを連れて再びすこやかを訪れています。
子どもの頃に温かく見守られた「安心できる場所」が、親になった今、再び子育てを支える場所となっていることは、すこやかが地域に深く根付いてきた証でもあります。
利用者の皆さまから寄せられる「ここがあったから安心して子育てができた」「すこやかで知り合った人とパパ友、ママ友になれた」といった言葉は、職員にとって何よりの励みとなっています。
一方で、子育て家庭を取り巻く環境やニーズは大きく変化しています。発達への不安や複合的な家庭課題への対応など、すこやかに求められる役割はますます大きくなっています。
これからもすこやかは、育児の中で孤独を感じたとき、どうしてよいか分からなくなったとき、保護者の皆さんが迷わず思い浮かべることのできる「最初の相談先」でありたいと考えています。
「とりあえず、すこやかに行ってみよう。話を聞いてくれる。一緒に考えてくれる。きっと何とかなる」。そんな安心感を持って、いつでも気軽に足を運んでいただける、地域の子育て家庭にとっての「温かい実家」のような存在であり続けたいと思います。これは、すこやかで働く職員全員に共通する思いです。
25年間、多くの親子に支えられ、職員一人ひとりの創意と努力によって育まれてきた「すこやか」。これまで築いてきた信頼を大切にしながら、これからも地域のすべての子育て家庭に寄り添い、信頼され、愛される施設を目指して歩み続けてまいります。
