地球温暖化が影響しているのでしょうか、先月は台風19号により関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらしました。度重なる台風の襲来に「心が折れそうです」とインタビューに応じる被災者の声に状況の深刻さが伝わってきます。被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。政府は激甚災害に指定しましたが、一刻も早く平穏な生活に戻れますよう願って止みません。

当事業団は今年法人設立20周年を迎えました。これまでの道のりを歩むことができましたのもひとえに調布市、市議会、関係機関、親の会、ボランティア、地域の方々など多くの皆さま方の大きな支えの賜物と深く感謝申し上げます。そして何よりご利用者さん一人ひとりが、ひたむきに生きてこられた証であると惜しみない賛辞を贈りたいと思います。親なき後の終の棲家を願う親の会の運動は、知的障害者援護施設として実を結び、その運営に当たっては「公的責任の明確化を図るとともに調布市と一体となって社会福祉事業の推進に努め地域と協力して地域福祉の増進に寄与する」という方針のもと当事業団が設立されました。福祉を取り巻く環境も時代の変化の中で大きく変化しておりますが、調布基地跡地に灯された明かりは、今や障害者福祉事業と子育て支援事業を両輪として、子ども家庭支援センターすこやかをはじめ、子ども発達センター通園事業あゆみ、障害者地域生活サポートセンターすくらむ、調布市学童クラブ・放課後子供教室事業ユーフォーなどの開設と運営受託が加わり、法人の規模は9施設34事業になりました。先人たちが築いてこられた労苦に思いを馳せ、今後も多様化する福祉ニーズに市と一体となって果敢にチャレンジしてまいります。残念ながら冒頭の台風の影響により今年のすずかけフェスタ&20周年記念式典は中止となりましたが、一昨年から20周年企画プロジェクトを立ち上げ、記念誌の発刊、ロゴマーク、キャラクター(ちょーじー)、事業団の歌の作成など現場の職員やご利用者さん、子どもたちも巻き込んでの取り組みを行いました。メンバーの述懐から『変化する時代の中で、私たちが大切にしてきたことは何だろう、変えずに守るべきことは何だろう。この20年という節目の時に、一人ひとりが立ち止まり考えることができたならば・・』皆さんお疲れ様でした。そして心より感謝申し上げます。明るく力が湧いてくる事業団の歌「また、明日!」、「この街でくらそう」をご利用者の皆さんと声高らかに歌いましょう♪

〇令和元年度表彰状の贈呈
調布市社会福祉事業団設立20周年を記念いたしまして、すまいるパンの販売促進や移動支援のヘルパー、スポーツ・芸術指導、コンサート披露など多年にわたりご貢献をいただきました4団体、38人の方々に表彰状の贈呈を行いました。

理事長 小林 一三